あなたはだあれ(絵本)赤ちゃんのためのシルエットクイズ絵本！

「あなたはだあれ」の情報

「あなたはだあれ」
文：松谷みよ子
絵：瀬川康男
出版社：童心社
発行日：1968年１月15日
おすすめ年齢：０歳から
サイズ：H21×W18.6㎝
ページ数：20ページ
シリーズ：松谷みよ子 あかちゃんの本

SLA選定図書

「あなたはだあれ」はこんな子におすすめ

「あなたはだあれ」の簡単なあらすじ

“どんどん橋”をわたってくるのはだれでしょう。

「ワン ワン ワン」　「あなたは だあれ？」

繰り返しが楽しいシルエットクイズ絵本です。

「あなたはだあれ」のレビュー

赤ちゃんでも楽しい！シルエットクイズ絵本

子どもたちは、とにかくクイズがだいすき！日常のなんでも、問題にして楽しんでいます。赤ちゃんでも楽しめるクイズは、どんなものでしょうか。

やはり、頭のなかで考えるだけのものよりも、絵や画面などで映像化されているもののほうが、赤ちゃんにとって簡単かと思います。

そこでおすすめなのが、シルエットクイズ！赤ちゃん向けのシルエットクイズ絵本があります。

タイトルは、「あなたはだあれ」です。赤ちゃん向けの絵本がたくさんの、「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズの一冊です。

「あなたはだあれ」は易しく楽しいシルエットクイズ！

少し大きくなると、難しいクイズも大好物となりますが、「あなたはだあれ」は赤ちゃん絵本。赤ちゃんでも楽しめる、易しい内容でなければなりません。

切り取ったようなシルエットが、赤ちゃんにも見やすく、わかりやすいでしょう。

また、オノマトペ（擬音語、擬声語）がクイズのヒントになっています。

これらのオノマトペは、ヒントになるだけでなく耳できいて心地よく面白いので、赤ちゃんが絵本に興味を持つきっかけにもなります。

答えがわからなくても、繰り返しでどんどん楽しく！

絵本のなかで、「あなたは だあれ？」を何度も繰り返します。少し大きくなった子なら、意気揚々と答えを言ってくれるでしょう。

まだ小さくてシルエットクイズの答えがわからなくても、繰り返し表現があることで絵本を楽しむことができます。

繰り返しのパターンを覚え、“次はまた「あなたは だあれ？」ときかれるぞ！”と想像する、たったこれだけでも、赤ちゃんは十分絵本を楽しんでいるのですよ。

絵本が進むごとに、橋を渡って待っている動物がだんだん増えてくるのも、楽しいポイント！

また、絵の配置にも秘密がありますよ。シルエットの場面は左側に、答えの場面は右側に絵が描かれています。

ページをめくるときにも、赤ちゃんの視線は絵を追っているので、絵の位置が入れ替わることによって、赤ちゃんにとって自然な視線の動きとなるのです！

最後のクイズは「ブウ ブウ ブウ」。わかった！あの動物でしょ…。と思ったら、シルエットがちょっと違う。そしてやってくる最後の画面、みんなにこにこ笑顔なのが嬉しい絵本です。

話しかけの詩を、赤ちゃんのための絵本に

「あなたはだあれ」は、松谷みよ子さんがもともと書いていた１歳から２歳の子向けの話しかけの詩を絵本にしたものです。

話しかけあそびは、想像力を働かせて楽しむものですが、実際の物が存在しないので、０歳の赤ちゃんには少し難易度が高いかもしれません。

詩を、絵本にすることでより小さな子でも想像しやすく、楽しみやすくなった作品です。

この絵本を楽しめるようになったら、是非話しかけの詩そのものも楽しんでみてください！

全ての版に書かれているかはわかりませんが、138刷では絵本の最後に話しかけの詩が載っていました。

「あなたはだあれ」を是非読んでみてくださいね！

「あなたはだあれ」の読み聞かせのポイント

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