うさこちゃんのたんじょうび(絵本)ミッフィーが女の子になった話!

「うさこちゃんのたんじょうび」の情報

「うさこちゃんのたんじょうび」
文・絵:ディック・ブルーナ
訳:石井桃子
出版社:福音館書店
発行日:1982年5月31日
おすすめ年齢:2歳から
サイズ:H17×W17㎝
ページ数:28ページ
シリーズ:うさこちゃんのえほん

「うさこちゃんのたんじょうび」はこんな子におすすめ

 

もうすぐ誕生日を迎える子に、誕生日が過ぎたあとでもおすすめです

周りの愛情を沢山受け取って育つ子

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「うさこちゃんのたんじょうび」の簡単なあらすじ

ある日の朝、うさこちゃんは早起きして、自分の体を綺麗に洗いました。そして身を包んだのは、一番お気に入りの花柄のワンピース。

だって、今日はうさこちゃんの誕生日!皆はどんなお祝いをしてくれるのでしょうか。

「うさこちゃんのたんじょうび」のレビュー

誕生日は特別な日!

大人と子どもでは、誕生日の捉え方が随分違うように感じます。大人になると、「また年を重ねるのは嫌だなー」と言う人は多いですよね。

でも本来は、「元気に一年を過ごすことができた!生まれてきた日、ありがとう!」そんな嬉しい日であるはず。

だって、子どもの頃は、誕生日が来るのを待ち焦がれて、あんなに特別な日だったじゃないですか。

今回ご紹介する絵本は、そんな子どもの誕生日を描いた絵本。「うさこちゃんのたんじょうび」です。

うさこちゃんは、人気キャラクターの「ミッフィー」と同じ子です。彼女も、誕生日を心待ちにしていたようですよ。

「うさこちゃんのえほん」のまとめ記事は、こちらです♪

うさこちゃんが「女の子」になったお話

「うさこちゃんのたんじょうび」の冒頭、彼女は朝いちばんに自分の体を綺麗に洗います。そして、自分のお気に入りの服を着るのです。

自分の特別な日にワクワクしている気持ちを、うさこちゃんの行動を通して表現しています。

さて、うさこちゃんが選んだのは、青地に花柄の素敵なワンピースです。このワンピースには、うさこちゃんがうさこちゃんになった、特別なエピソードが存在しています。

実は、作者のディック・ブルーナさんが「うさこちゃんのえほん」を描き始めたとき、うさこちゃんには性別がありませんでした。

(うさこちゃん、という名前は、日本で翻訳されている名前です。日本で翻訳された時点で、すでに性別は女の子に決まっていた、ということですね。翻訳前の名前は「ナインチェ」。そのまま、“うさちゃん”というニュアンスの意味だそうです。)

性別が決まっていなかったうさこちゃんですが、ディック・ブルーナさんが、「うさこちゃんのたんじょうび」を描いたとき、“特別な日に、うさこちゃんに花柄のワンピースを着せてあげたい”と思ったそうです。

そこで、花柄の素敵なワンピースを着たうさこちゃんの性別は、女の子に決まりました

そういったエピソードがあるので、もっと前に描かれた作品「うさこちゃんとうみ」で、彼女が着ている水着があまり女の子らしくない、というちょっとだけ不思議なことが起きているのです。

もともと性別が決まっていなかったうさこちゃん。「うさこちゃんのたんじょうび」で、花柄のワンピースを着せてあげたいという作者の思いから女の子に決定した。

誕生日は「あたしの うれしいひ」プレゼントにワクワク!

子どもにとって、誕生日はとても特別な日です。何といっても、自分だけの記念日なのです!

その特別で素敵な気持ちを、うさこちゃんは「あたしの うれしいひ」と表現します。

子どもにとってプレゼントを開封するというイベントはとてもワクワクするものですね。

カラフルな包みに包まれた、色々な形のプレゼント、何が入っているのか想像するだけで楽しくなってきます!

「うさこちゃんのたんじょうび」は、子どもにとっての誕生日の特別感を表現している。
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誕生日は、愛情と成長を感じる日。

うさこちゃんが誕生日に受け取ったのは、プレゼントだけではありません。彼女は、自分に向けられた沢山の愛情を受け取ります

娘が、誕生日にどの服を選ぶか、それをちゃんとわかっているのも、お母さんの愛情です。

どんなプレゼントを喜ぶか、一生懸命考えて選んであげる。それも、親の愛情です。

みんながお祝いをしに来てくれる。そして、みんなが自分を愛してくれていることを感じられる。

そして感じるのは、愛されて育った自分の成長です。

ひとつお姉さんになったうさこちゃんは、お友達に挨拶するとき、おすまし顔なのです♪

子どもにとって、誕生日は愛情を受け取って、成長を感じることができる、とても特別で嬉しいものだということを、絵本を通して伝えてくれているのです。

「うさこちゃんのたんじょうび」は、誕生日というイベントを通して沢山の愛情を伝えることのできる絵本!

誕生日は一日中、ずーっと特別!

うさこちゃんは、自分だけの誕生日を、ずっと幸せに過ごします。

誕生日は、朝起きた瞬間から、ベッドに入るそのときまで、一日中ずっと特別な日です。

「うさこちゃんのたんじょうび」は、誕生日を楽しみにする気持ち、祝ってもらう幸せ、祝う喜び、それら全てが詰まった一冊です。

誕生日が近い子に読んであげれば、自分の誕生日が来るのを楽しみにする気持ちを盛り上げてくれます。

誕生日が過ぎたばかりの子に読んであげれば、楽しかった思い出に浸ることのできる時間を作り出してくれます。

子どもにとって特別な誕生日を描いた、「うさこちゃんのたんじょうび」、是非読んでみてくださいね♪

「うさこちゃんのたんじょうび」は、誕生日の様々な嬉しいこと、幸せな気持ちが全て詰まった絵本!

絵本ナビでは、可愛いミッフィーのグッズが沢山販売されています!

ぬいぐるみ、おもちゃ、食器、ステーショナリー…。

どれもとっても可愛いので、是非チェックしてみてくださいね♪

「うさこちゃんのたんじょうび」の読み聞かせのポイント

・登場人物のセリフが多い文章となっています。どのセリフも、喜びにあふれています。明るく、楽しい気持ちで読んであげましょう。

もうすぐ誕生日を迎える子、誕生日を楽しんだばかりの子に読んであげるのが、特におすすめです。

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