「やさい」の情報
「やさい」
作:平山和子
出版社:福音館書店
発行日:1982年9月
おすすめ年齢:2歳から4歳
サイズ:H22×W21㎝
ページ数:24ページ
「やさい」はこんな子におすすめ
・やさいにもっと興味を持ってもらいたい子に
・絵本の絵をじっくり見ることを楽しむ子に
・食べることの楽しさをもっと感じてもらいたい子に
「やさい」の簡単なあらすじ
畑で立派なやさいが育ちました。
美味しそうなやさいが、次々と八百屋さんに並びますよ。
「やさい」のレビュー
絵本をとおしてやさいと仲良くなろう!
やさい嫌いの子、結構多いですよね。保育園で働いていても、よく見ます。
ちょっと前まで何でも残さずにペロリとたいらげていた子が、ある日を境に突然、緑色のやさいを食べなくなる…。よくあることです。
私は子どもの頃からやさいは大体好きでした。なので、やさい嫌いの子の気持ちにはなかなか共感しづらいところもあります。
子どもは味覚が敏感なのでちょっとの苦み、酸味を嫌がる傾向にある、と聞いたことがあります。
でも、やさいってビタミンも食物繊維も摂れるから、とっても体に良い。是非子どもたちにはやさいのおいしさを知ってもらいたいものです。
まずは絵本を通してやさいに親しむところから始めましょう! その名も「やさい」という絵本のご紹介です。
本物より本物みたい!?リアルで丁寧なやさいの絵
どどーん!と大きなかぼちゃの表紙がインパクト大の一冊です。
みずみずしい艶感、葉っぱの少ししおれた部分や切り口まで、どのやさいも本物以上にリアルです。これらの絵は、すべてやさしいタッチの手描きの絵なのです。
まるで本物のようにリアルで丁寧に描かれた絵!リアルに描かれた絵は、本物の写真よりもインパクトを与えます。
やさいのすみずみまでじっくりと眺めたくなるような、素敵な一冊です。
畑に実るやさい、見たことありますか?
本ではそれぞれのやさいが畑で実っていたり、収穫される様子が描かれています。
収穫されてから余分な葉を落としたりと処理をされ、八百屋に並ぶなじみ深い姿になるやさいたち。
畑に実っている様子を見たとき、「知っているやさいじゃない!」と反応する子どもも多いでしょう。
たしかに、都会に住んでいる子どもにとってはなかなか見ることのできない光景ですよね。お店で見るよりももっと前のやさいの姿を見られるのもこの絵本の魅力なのです。
やさいは調理された姿しか見せたことが無いかも…というあなた!是非まるごと一個のやさいの姿を見せてあげてくださいね。
やさい好きにも!やさい嫌いにも!
やさい嫌いの子供は少なくありません。ですが、このやさいは農家の方々が大切に育てたものなんだよ、美味しく食べてあげようね。そんなメッセージを伝えることができる一冊です。
やさい嫌いの子にだけ読むのはもったいないですよ!やさい好きにももちろん有効な絵本です♪
最後はほくほくの焼き芋を持った子どもの嬉しそうな表情!
とっても美味しそうなやさいがたくさん描かれた、食育におすすめの絵本です。
「やさい」の読み聞かせのポイント
・やさいを実際に触ってみたり、切り口を観察したりしてやさいに親しむ遊びを取り入れてみましょう。
・やさいを作るのがとっても大変なことであることを、子どもにわかる言葉で教えてあげましょう。一緒に家庭菜園を作ってみるのも素敵ですよ。
作者の他の作品
くだもの
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:離乳食で果物に親しむ時期から4歳頃
・離乳食で果物を食べるようになった子に
・果物が大好きで、食べることの楽しさをもっと感じてもらいたい子に
・絵本の絵をじっくりと見ることが好きな子に
いちご
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:2歳から4歳
・いちごが大好きな子に!!
・植物に興味があり、実際の植物や、植物の写真や絵をじっくり見るのが好きな子に
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にんじん
作・絵:せな けいこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:1歳から
・にんじんが好きな子も、にんじん嫌いな子にも
・動物が出てくる絵本を喜ぶ子に