
「はりねずみ かあさん」の情報

「はりねずみ かあさん」
文:まつやさやか
絵:M・ミトゥーリチ
出版社:福音館書店
発行日:1999年5月15日
おすすめ年齢:0歳から2歳頃が対象年齢ですが、1歳から2歳頃が特におすすめの作品です。
サイズ:H20×W19㎝
ページ数:20ページ
シリーズ:0.1.2.えほん
「はりねずみ かあさん」はこんな子におすすめ
・簡単な物語のある絵本を楽しむことが出来るようになってきたときに
・親からの愛情をたっぷりと伝えてあげたいときに
「はりねずみ かあさん」の簡単なあらすじ
はりねずみかあさんがりんごを探しに出かけます。
美味しいりんごを見つけて、誰のもとへ行くのでしょうか。
「はりねずみ かあさん」のレビュー
とっても簡単な物語絵本入門に!

1歳中頃になると、赤ちゃん用の絵本の中でも、とっても簡単な物語絵本を楽しむことができるようになってきます。
物語絵本入門のおすすめは、大きな場面転換や、複雑で沢山の登場人物が登場しないもの、子どもの知っている生き物や物が登場する、などの特徴を持った絵本です。
今回ご紹介する絵本、「はりねずみ かあさん」は、それらの特徴をあわせ持った絵本!
小さな子どもにも安心の、0.1.2.えほんシリーズの作品です。
とってもシンプルなストーリーですが、物語絵本を楽しみ始める時期は、これくらいが充分なのです。
優しく、簡潔な文章で楽しく進む物語

「はりねずみ かあさん」に登場することばは、どれも温かみのあることばが選ばれています。
その中でも特徴的なのは、「みーつけに」「みーつけた」などの、あまり文章にはしないけれども口に出して言うことの多いリズム感のあることば。
自然とリズム感のある読み聞かせができるので、読み聞かせが不安な人でも読みやすい絵本と言えるでしょう。
子どもにとって安心できる、優しく温かな読み聞かせの時間を演出できる絵本です。
「はりねずみ かあさん」は、温かいリズミカルなことばで自然な読み聞かせがしやすい!
表情に注目!温かい絵から感じる親の愛情

「はりねずみ かあさん」の絵は、絵本全体を通して水彩画で描かれています。
使用されている色は、青が多く寒色系なのですが、ところどころに使用されている黄色や赤の効果で絵本から温かみを感じます。
注目してもらいたいのは、はりねずみかあさんの表情!
沢山のりんごを運ぶお母さんは大変そうな表情。でも、子どもたちのために一生懸命運ぶ姿は、親から子への愛情を感じさせてくれます。
そして最後には、子どもたちを見守るお母さんの温かい表情。
親からの愛情をたっぷりと受け取って幸せそうな子どもたちの表情にほっこりと心が温まります。
「はりねずみ かあさん」は、温かい表情と親の愛情が嬉しい絵本!
やさしい物語絵本を、是非読んでみて♪

物語絵本というには、「はりねずみ かあさん」はシンプル・イズ・ベスト!と言えるようなとっても簡単な内容のこの絵本。
ですが、リズム感のあることば選び、親からの愛情など、小さな子どもに嬉しいポイントの沢山ある作品です。
物語絵本をこれから楽しみ始める子、楽しみ始めたばかりの子にとってもおすすめな絵本!
是非、愛情あふれる温かい世界観を子どもと一緒に楽しんでみてくださいね♪
「はりねずみ かあさん」の読み聞かせのポイント

・ことばのリズムを感じながら優しい口調で、愛情あふれる読み聞かせタイムを演出してあげましょう。
・穏やかな絵本なので、寝かしつけの時間の読み聞かせにもおすすめです。
・青りんごを食べたことが無い子には、本物を見せて食べさせてあげましょう。