「いちご」の情報
「いちご」
作:平山和子
出版社:福音館書店
発行日:1989年4月15日
おすすめ年齢:2歳から4歳
サイズ:H22×W21㎝
ページ数:24ページ
「いちご」はこんな子におすすめ
・いちごが大好きな子に!!
・植物に興味があり、実際の植物や、植物の写真や絵をじっくり見るのが好きな子に
「いちご」の簡単なあらすじ
地面に這っている草が言いました。
「わたしは いちごです」
寒い冬をじっと耐え、あたたかい季節を待っています。
春になり、いちごはつぼみをつけます。赤い実がなるのが楽しみですね。
「いちご」のレビュー
いちご大好きが紹介する絵本、「いちご」!
「好きな食べ物は何ですか?」
子どもの頃から大人になっても、何度でも尋ねられるこの質問。私の答えは、子どもの頃から変わりません。
「いちごです!」
別に可愛い子ぶっているわけではありません。本当に好きなのです。特に、甘みの強くて大粒な、あまおうが最高です!!
この前の誕生日にも、小学生のころからの友人がいちごをプレゼントしてくれました。私がいちご好きなことを覚えていてくれたようなのです♪
そんないちご大好きな私が今回ご紹介するのは、その名も「いちご」です!
いつも美味しく食べているいちごが、どのように成長するのかを知ることができる科学絵本です。
いちごと会話してみよう
「いちご」と赤い文字で書かれている表紙には、見事に赤く熟して甘そうないちごがゴロゴロと転がっています。
いちご大好きな私は、この表紙を見るたびに絵本を読みたくなってしまいます。
この絵本の特徴は、いちごの葉っぱや茎(いちごの株、と言えばいいのでしょうか)がお話しをするところです。
いちごのことばは、赤い色で書かれています。
読者はいちごと言葉を交わし、会話しているような気分になれます。
まだ葉っぱしか見えないいちごに、「いちごは どこにあるの?」と尋ねてみます。
「いちごのみは あたたかくなったら なりますよ。」と教えてくれるのです。
・成長していくいちごと会話している気分になれるのが面白い絵本♪
おいしいいちごができるまで!緑色のいちご、みたことある?
はじめ、冬のいちごの葉っぱは、赤茶色くてなんだか枯れてしまいそう。春を待ちわびる植物の健気さが感じられます。
春が来て、花が咲くころにはいちごは生き生きとしています!
そして、実るいちごの実。子どもたちは、緑色のいちごを見て首をひねるのではないでしょうか。普段食べるいちごしか見たことのない子にとって、「いちごは赤いもの」です。
こうして絵本を通して見ることで、いちごは最初から赤い色ではない、ということを知ることができます。
・いちごの成長過程を知ることができる。
絵本から感じる甘い香り!感謝して食べましょう
だんだん色づくいちご。とうとう、美味しそうな真っ赤ないちごになりました。
あたり一面から、「あまいですよ。さあ どうぞ」といちごたちが微笑んでいます。顔が描かれているわけではないのに、いちごたちの表情を感じることができるのです。
そして、甘い香りも…。
美味しそうに盛り付けられたいちごに「どうも ありがとう」と伝えます。
甘いいちごの実は、いちごの株が冬を乗り越えて、一生懸命花を咲かせて、少しずつ育ててきた贈り物なのです。
おいしい食べものがどうやってできるのか、その過程を、絵本から学びましょう。
知っていると、今までよりも食べものに感謝の気持ちを持つことができます。
丁寧に描かれた絵から、そんなメッセージを受け取ってみてください♪
「いちご」の読み聞かせのポイント
・美味しそうに描かれたいちごの実をつまんで(つまんだつもりになって、つまむフリ、です。)、子どもに食べさせてあげましょう(これも、食べるフリです)。おいしそうにほおばってくれるかもしれません。
・いちごを買ってきたら、食べる前にこの絵本を読んであげましょう。いちごをたべるときには、育ててくれた人やいちごに「ありがとう」と伝えてみましょう。
作者の他の作品
くだもの
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:離乳食で果物に親しむ時期から4歳頃
・離乳食で果物を食べるようになった子に
・果物が大好きで、食べることの楽しさをもっと感じてもらいたい子に
・絵本の絵をじっくりと見ることが好きな子に
やさい
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:2歳から4歳
・野菜にもっと興味を持ってもらいたい子に
・絵本の絵をじっくり見ることを楽しむ子に
・食べることの楽しさをもっと感じてもらいたい子に
こちらの記事もどうぞ♪
りんご
文:松野正子
絵:鎌田暢子
出版社:童心社
おすすめ年齢:
出版社では2歳からと紹介されていますが、
1歳頃から充分おすすめの絵本です。
・りんごが大好きな子に
・絵本の絵をじっくりと見るのが好きな子に
・おままごと遊びが好きな子に