ハリーは子どもそのもの!「どろんこハリーシリーズ」の魅力に迫る!

芝生と犬

「どろんこハリーシリーズ」は、文章をジーン・ジオンさん、絵はマーガレット・ブロイ・グレアムさんが作ったシリーズです。

もともと海外の絵本で、日本で発売されているのは主に翻訳版です。

主人公は、おちゃめな犬のハリー!

一作目の「どろんこハリー」は、なんと愛されて50年以上!超ロングセラーの、間違いない絵本なのです。

さて、「どろんこハリーシリーズ」はなぜこんなにも長い間愛されているのでしょうか?今回は、その秘密を探ってみました。

見つけた魅力ポイントは5つ!

  1. 表情豊か!人間の子どもそっくりのハリー
  2. 読みやすくリズム感のある文章
  3. ハラハラドキドキの展開に引き込まれる!
  4. 限られた色数でどこまでも広がる世界
  5. 丁寧な描き込み!見るだけでも楽しい

この5つのポイントについて、これからお話していきますよ。

スポンサーリンク

「どろんこハリーシリーズ」5つの魅力!

表情豊か!人間の子どもそっくりのハリー

笑顔の男の子と女の子

さっそくですが、私が「どろんこハリーシリーズ」の一番の魅力だと思っているものを発表します。

それは、“主人公のハリーが、まるで人間の子どもそのもの”というポイントです!

どこが人間の子どもに似ているか、ご紹介しますね。

・ハリーは、好きな物は好き!嫌な物は嫌!とはっきりしている。

・考えていることがすぐに顔にはっきりと出て、表情豊か

遊ぶのが大好きで、泥だらけになるまで夢中になる。

・自分の考えがはっきりあるけれど、全てが思い通りになるわけではない

などなど。

どうですか?人間の子どもにそっくりだと思いませんか?

読んでいる子どもたちは、ハリーを自分に重ね合わせます。ハリーと一緒に冒険して、ハリーと一緒に喜ぶのです!

共感できる「ハリー」というキャラクターがいる。それが、「どろんこハリーシリーズ」が大人気の理由なのです。

・「どろんこハリーシリーズ」の主人公、ハリーは人間の子どもにそっくり

・子どもは自分をハリーに重ね合わせて共感する。

読みやすくリズム感のある文章

リズム楽器

「どろんこハリーシリーズ」は、もともと海外の絵本です。日本に入ってくるときに、日本語に翻訳されているのです。

絵本の翻訳は、大変ですよ。ただ、英語を日本語にするだけではないのです。

元の国の文化、ことばの響きなどを考慮して、それを日本の子どもたちに受け入れられることばに翻訳しなくてはなりません。

原作のもつことばのリズムなどもできる限り再現します。

そんな大変な翻訳作業を経て、日本の子どもたちは「どろんこハリーシリーズ」を楽しむことができるのです!

「どろんこハリーシリーズ」は、丁寧なことばで文章がつづられています。

その丁寧なことば遣いは、読み聞かせをする大人にとって口にしやすいのが特徴です。

また、文章にリズムがあります。繰り返しの場面では、ぐだぐだと語ったりはせず、テンポよく進むことで繰り返しの楽しさが引き立ちます。

反対に、ストーリーが動いて盛り上がる場面は、たっぷりと語って物語を盛り上げます。

スピード感のある場面では、読んでいると自然と早口になるようなことばが選ばれています。

このことばのマジックも、「どろんこハリーシリーズ」の大きな魅力のひとつです。

・海外の絵本の翻訳はとっても大変!

・「どろんこハリーシリーズ」の文章は読み聞かせをしやすいよう工夫されている。

ハラハラドキドキの展開に引き込まれる!

絵本を読む男の子

「どろんこハリーシリーズ」では、毎回ハプニングが起こります。そのハプニングたちは、大人にとっては少し突拍子もないことかもしれません。

でも、子どもたちにとっては他人事ではないのです!!子どもたちは、絵本をとおしてハリーと一緒に大冒険します。

その展開は、毎回ハラハラドキドキ!絵本から目を離すことなんてできません!

ハリーと一緒に喜び、悲しみ、悩み…。色々な気持ちが渦巻きますが、最後には大丈夫!

ハッピーエンドで終わるのも、子どもにとって嬉しいポイントです。

・「どろんこハリーシリーズ」は毎回ハプニングが起こる

・子どもたちはハラハラドキドキ!ハッピーエンドが嬉しい。

スポンサーリンク

限られた色数でどこまでも広がる世界

カラフルな絵具

「どろんこハリーシリーズ」の絵をよくみてみると、色の数が制限されていることに気づきます。

使われている色は、白、黒、オレンジ、緑、それだけです!なのに、どうしてでしょうか?「どろんこハリー」の世界は、しっかりと彩られているのです。

ちょっと見ただけでは、色の数が少ないなんて、気づかないかもしれません。色の濃淡を丁寧に使い分け、世界の奥行きまで表現されているのです。

色の数を使いすぎないことで生まれてくるものがあります。それは、読者が想像する余白。

子どもたちの想像する力を養ってくれるこだわりの色使いなのです。

・「どろんこハリーシリーズ」の絵は、色の数が制限されているのに表現力がすごい

・色数の制限により、読者の想像する余白が残されている。

丁寧な描き込み!見るだけでも楽しい

想像力を育てる絵本

「どろんこハリーシリーズ」で、是非楽しんで欲しいのが、背景の描き込みです。絵をよく見てみると、物語の主軸となる絵以外にも、沢山の物が描かれていることに気づきます。

働く車や、電車。

街並みや、お店の陳列。

沢山の生き物たち!

どれも、子どもたちの興味のあるものばかりです。

これらの描き込みを見つけた子どもの楽しみは、何でしょうか?それは、ひとつひとつ大人に「あったよ!」と伝えることです。

絵本をめくっているときの、こうした子どもの反応はしっかりと受け止めてあげましょう。また、できるなら描き込みをじっくりと探す時間をとってあげましょう。

楽しいコミュニケーションを繰り返して、子どもはどんどん絵本が好きになっていくのです!

・「どろんこハリーシリーズ」の背景には、子どもの興味のあるものがいっぱい

・これらの描き込みを見つけたことを教えてくれたら、しっかりと受け止めてあげましょう

魅力たっぷりの「どろんこハリー」シリーズを楽しもう!

絵本を開く手もと

いかがでしたでしょうか?

「どろんこハリーシリーズ」は、こんなにも魅力がたっぷりのシリーズです!

子どもも大人もハラハラドキドキ楽しめる、素敵な絵本!あなたもハリーと一緒に大冒険してみては?

スポンサーリンク

「どろんこハリーシリーズ」レビュー記事

「どろんこハリー」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:4歳から6歳

こんな子におすすめ

外で元気よく遊んでいつもどろんこになって帰ってくる子

 

お風呂に入って体を清潔にすることの気持ちよさをもっと感じてもらいたい子に

 

犬が好きで、犬の登場する話を喜ぶ子

「うみべのハリー」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:4歳から

こんな子におすすめ

海で遊ぶことが好きな子

 

動物の出てくる絵本が好きな子

 

ハラハラドキドキの展開の物語を特に好む子に

「ハリーのセーター」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:4歳から

こんな子におすすめ

おしゃれに興味のある子

 

・生き物の出てくる絵本を喜ぶ子に

 

冬の時期の読み聞かせ

こちらの記事もどうぞ♪

タイトルとURLをコピーしました