うみべのハリー(絵本)え、おばけ⁉と大騒ぎ!臨場感が楽しい絵本

うみべのハリー紹介

「うみべのハリー」の情報

うみべのハリー表紙

「うみべのハリー」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
発行日:1967年6月1日
おすすめ年齢:4歳から
サイズ:H30×W22㎝
ページ数:32ページ
シリーズ:どろんこハリーシリーズ

「うみべのハリー」はこんな子におすすめ

 
昼間の海

 

海で遊ぶことが好きな子

動物の出てくる絵本が好きな子

ハラハラドキドキの展開の物語を特に好む子に

 
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「うみべのハリー」の簡単なあらすじ

ハリーは、黒いぶち模様のある白い犬です。海で遊ぶのが大好き!でも、カンカン照りのお日様だけは嫌。

ある日、日陰を探してうちの人のビーチパラソルの下に入ろうとしましたが、もう満員で追い出されてしまいました。

仕方なく、他の日陰を探しますがうまくいきません。疲れたので、波打ち際に座り込むと、大波を頭の上からかぶってしまいました。

海藻が体にかぶさったハリーは、まるで海の底から出てきたおばけのよう。

人々が海藻おばけとなったハリーを見て、大騒ぎ!ハリーは無事家族のもとへ帰ることができるでしょうか。

「うみべのハリー」のレビュー

まるで人間の子どもみたいなハリーが可愛い!

芝生と犬

さて、今回ご紹介する絵本は、「うみべのハリー」です。こちらは、大人気の「どろんこハリー」と同じシリーズです。

どろんこハリーは、まるで人間の子どものようなハリーが可愛い絵本です。

子どもたちは共感し、大人が見てもとっても可愛いおちゃめなハリー!

「うみべのハリー」でも、ハリーは何か大事件を起こすようですよ…!

色使いや、描き込みに注目!

海の遊び

ハリーは、私と同じようにカンカン照りのお日様が好きではありません。

絵本は、どのページを開いても、空に大きな太陽が輝き、いかにも暑そうです…。

「どろんこハリー」シリーズは、使用している色が基本的に緑とオレンジのみです。

それなのに、2色の色の濃淡で驚くほど世界が彩られていますよ。

また、絵の背景には、カモメがいたり、カニが歩いていたり、海で見つけられる生き物が沢山描かれています。それらの絵を探してみるのも楽しいです!

動物が大好きな子はもちろん、海で遊ぶことが大好きな子も喜ぶ一冊です。

「うみべのハリー」は、背景の様々な描き込みがとっても面白い!
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迷子の描写がとってもリアル!読んでいる子どもはドキドキ。

絵本を読む男の子

日陰を探しているうちに、ハリーは迷子になってしまいます。

海藻をかぶったハリーは涼しくていい気持ちですが、周りの人々にはハリーがおばけのように見えているので、大騒ぎです。

ハリーを通して迷子になってしまったときの子どもの様子気持ちが、文章でよく表現されています

うちの人を探そうとするのですが、周りの人々は全て同じように見えるのです。特に海辺なんて、同じような恰好をしている人が沢山います。

子どもにとって、一度家族を見失ってしまうとなかなか見つけることができないのです。

ハリーは落ち込むことなくうちの人を探し続けます。

読んでいる子どもはドキドキが止まりません!

無事に家族を見つけたときに飛び跳ねたり、ダンスをして喜ぶハリーは、子どもの嬉しい気持ちを見事に再現してくれています。

そして、物語の最後は嬉しい展開にハリーも子どももにっこり♪

「うみべのハリー」は、ハラハラドキドキの展開に引き込まれる絵本!

臨場感がたっぷりで、気分が盛り上がる!

海でくつろぐ犬

文章は丁寧なことばでつづられていますが、臨場感はたっぷりです!

あまり嬉しくないことが起こる場面は、簡潔でさっぱりと進んでいきます。

しかし、物語が盛り上がる海辺が大騒ぎになるシーンからは、たっぷりとことばを使うことで読み手の気分も盛り上がります。

特にハリーが走る場面は、絵からも文章からもスピード感を感じることができますよ。

ドキドキワクワクが止まらない絵本、「うみべのハリー」!是非、海で遊んだ後に読んでみてくださいね!

くれぐれも、日焼けに気を付けて、水分補給はしっかりと。迷子にだけはならないように…気を付けて楽しんでくださいね♪

「うみべのハリー」の読み聞かせのポイント

うみべのハリー表紙

・物語の盛り上がりを感じたら、文章の緩急を意識して読み聞かせてみましょう。

・特にホットドッグ屋さんのセリフは、読み手の腕の見せ所ですよ。「は」を強調して、語尾を少し伸ばし気味にするとそれっぽくなります。

・迷子にならないためにはどうすればいいか、もしも迷子になってしまったときは、どうすればいいか話し合っておきましょう。

同じシリーズの絵本

「どろんこハリーシリーズ」まとめ記事

「どろんこハリー」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:4歳から6歳

こんな子におすすめ

外で元気よく遊んでいつもどろんこになって帰ってくる子

 

お風呂に入って体を清潔にすることの気持ちよさをもっと感じてもらいたい子に

 

犬が好きで、犬の登場する話を喜ぶ子

「ハリーのセーター」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:4歳から

こんな子におすすめ

おしゃれに興味のある子

 

・生き物の出てくる絵本を喜ぶ子に

 

冬の時期の読み聞かせ

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