「もしもし おでんわ」の情報
「もしもし おでんわ」
文:松谷みよ子
絵:いわさき ちひろ
出版社:童心社
発行日:1970年5月5日
おすすめ年齢:0歳から
サイズ:H21×W18.6㎝
ページ数:20ページ
シリーズ:松谷みよ子 あかちゃんの本
「もしもし おでんわ」はこんな子におすすめ
・色鮮やかな絵本を喜んで見る子に
・電話ごっこを楽しんで遊ぶ子に
・春の時期の読み聞かせに
「もしもし おでんわ」の簡単なあらすじ
「じりりーん じりりーん」
電話が鳴っています。
「もしもし」
目覚めたばかりのモモちゃんが、電話に出ますよ。
「もしもし おでんわ」のレビュー
「もしもし」電話好きになろう!
電話って少し苦手ではありませんか?私はそうです。後で電話が掛かってくるとわかっているだけで、なんだかそわそわ…。
電話が掛かってきたとき、すぐに取れない場所にいたらどうしようとか、上手に受け答え出来なかったら嫌だなあとか、考えても仕方ないことで不安になってしまうんですよね。
でも、時々お仕事でしょっちゅう電話をしないといけない時期ってあるじゃないですか。毎日何度も電話するそんな時期は、意外と電話なんてへっちゃらなんですよね。慣れって大事です。
子どもたちが、将来電話が怖い…なんて不安を抱えないように、今のうちに電話と仲良くなってしまいましょう!
「もしもし おでんわ」という絵本のご紹介です。
やわらかい色彩に癒される!
「いない いない ばあ」など、人気の赤ちゃん絵本を数多く手掛ける松谷みよ子さんと、優しく愛らしい水彩画が魅力のいわさきちひろさん。
ふたりが手がけた、ほっこりする色が魅力の絵本です。
ページをめくるたびにやわらかい色使いに癒される一冊で、ページごとに色合いの印象がガラリと変わるのが特徴です。
お日様の場面は、濃い朱色のような色が使われていて、いかにも温かそう。
色から感じるイメージが、上手にいかされている絵なのですね。
個人的なおすすめは、お花畑の蝶々のイラスト。暖かな黄色でいっぱいのページです。
鮮やかな色合いや優しい言葉遣いがいっぱいで、春のあたたかい季節におすすめの一冊となっています。
・ページごとに全く違う色合いで、色のイメージを上手に利用した絵本です。
「じりりーん」の繰り返しが楽しい!
絵本に登場する電話は、昔懐かしの黒電話です。
お父さんやお母さんが持っているスマートフォンしか見たことの無い子の多いこの時代に、「じりりーん」と鳴る黒電話の登場する絵本は、子どもたちにとって新鮮に感じられるでしょう。
繰り返しの内容で、次の展開を予想する力のついてきた赤ちゃんが特に喜ぶ構成の絵本です。 何度も「じりりーん」と鳴る電話に、今度は誰からのお電話かな?と想像するのも楽しい作品です。
・普段見かけない黒電話が、子どもにとっては新しい!
やさしく、柔らかいことばで心まで春いっぱい
「もしもしおでんわ」は、赤ちゃん向けの絵本なので赤ちゃんにもわかる易しいことばで構成されています。
そして、易しいだけではなく、優しい。とにかくやさしく、柔らかいことばが魅力的です。
ひとつひとつ細部まで考え抜かれ、また、余計なことばを全てそぎ落とすことで、このやさしいことばが生まれてきます。
春を描くこの絵本ならではの、温かみを感じることばに癒されてみてください。 絵の色彩だけではなく、優しくて柔らかいことばに触れて、心まで春でいっぱいになる絵本です。
電話ごっこを楽しもう!
「もしもしおでんわ」は、赤ちゃん向けの絵本ですが、もう少し大きくなって、電話ごっこを楽しんでいる子どもにもおすすめ!
本物の電話を使わなくても、箱を耳に当てて会話するだけでも楽しいですし、糸電話を作って遊んでみるのもおすすめです♪
朝なかなか起きられない子には、この絵本の真似をして電話ごっこで起こしてみては?
ごっこ遊びでごきげんなお目覚めができるかもしれませんよ♪
「もしもし おでんわ」の読み聞かせのポイント
・「じりりーん」という、擬音語を楽しんで読み聞かせをしてみましょう。
・絵本を読んだ後は、電話ごっこをして遊んでみましょう。年齢の大きな子だったら、糸電話を作って遊んでみるのも楽しい遊びです。
・春の暖かい時期の読み聞かせが特におすすめです。