「ぐりとぐら」の情報
「ぐりとぐら」
作:なかがわりえこ
絵:おおむらゆりこ
出版社:福音館書店
発行日:1967年1月20日
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
サイズ:H20×W27㎝
ページ数:28ページ
シリーズ:ぐりとぐらの絵本
全国学校図書館協議会選定図書「基本図書」
厚生省中央児童福祉審議会特別推薦図書
「ぐりとぐら」はこんな子におすすめ
・定番の絵本を読んであげたいときに
・お料理の登場する絵本を好む子に
・動物の出てくる絵本を喜ぶ子に
「ぐりとぐら」の簡単なあらすじ
のねずみのぐりとぐらは、歌いながら森をあるいています。すると、とても大きな卵を見つけました!
その卵を使って、カステラを作ることにしたぐりとぐら。
あまりにも大きな卵は、調理するのも一苦労。2匹は工夫しながらカステラを作りますよ。
「ぐりとぐら」のレビュー
いつまでも人気者!「ぐりとぐら」の最初の一作
絵本業界大手の福音館書店、その1番人気のキャラクター!それは、「ぐりとぐら」です!
1967年の出版以降、長年愛され続けたロングセラー絵本。実は日本で2番目に売れている絵本なんです!
ちなみに1番の絵本は、赤ちゃんに大人気の「いない いない ばあ」です。こちらの記事でご紹介していますよ。
シリーズを通してずっと大人気の「ぐりとぐら」。私も子どもの頃からずっと大好きでした。
何度でも口ずさみたくなる!心弾むことばのリズム
「ぐりとぐら」の魅力は、何といってもことばのリズムではないでしょうか?
2匹が口ずさむ歌はもちろん、会話までもがリズミカルで、読んでいるだけで楽しくなってくる絵本です。
大きな卵を見つける場面では、「とても おおきな」で区切られています。このページ区切りは、日本語としては少し不自然に感じるかもしれません。
ですが、「おおきな」何があるんだろう…?と感じさせることで、ページをめくると現れる、それはそれは大きな卵がより際立ってくるのです。
「ぐりとぐら」は仲良し!子どもは安心。
子どもは、人とのかかわりを通して成長し、生きていきます。なので、人間関係などにはとっても敏感。
絵本のキャラクターの関係だって同じで、子どもにとっては気になるものなのです。
ぐりとぐらはとっても仲良し!
その仲良しの光景を見ることで、子どもたちは安心して絵本を楽しむことができるのです。
ぐりとぐらがいかに仲良しなのか、絵からも文章からも感じ取ることができます。
表紙では2匹が顔を見合わせてかごを持っていたり…、
「~しようね」と口々に話しかけていたり…、
おおきな卵を見つけて見開いた、まんまるな目がそっくりだったり!
他にも、絵本のページをめくるごとに、2匹が仲良しであることが伝わってきます。
一緒にいるだけで嬉しそうなぐりとぐらを見て、子どももつられて嬉しくなってくるのです♪
ダイナミック!お料理の話はいつでも子どもに大人気
食べることは、子どもにとって最も身近なことのひとつ。何かを食べたり、お料理したり、そんな題材の絵本は今も昔も変わらず大人気です。
ぐりとぐらでも、お料理をする場面が出てきますね。
他と少し違うのが、材料も作るものも大きくて、とってもダイナミックなこと!おまけに森の中でのお料理なので、さらにワクワク感が増してきます。
ぐりとぐらの料理は、とっても手馴れていて、役割分担もバッチリ!仲良く肩を組んで焼き上がりを待つのです。
その間に、動物たちが集まってくる展開に、子どももにっこり♪
森の中で、動物に囲まれて料理をする、子どもにとって憧れの世界が描かれています。
憧れの「あのカステラ」を一緒に楽しもう!
「ぐりとぐら」と言えば…「あのカステラ」!
焼きあがったふっくらと黄色いカステラに、絵本から甘い匂いを感じるほどです。
そして、みんなで美味しそうに食べ始める場面。美味しいカステラを協力して作り、それをみんなで分け合って食べる。
その幸せな気持ちや、分かち合うことの大切さ、全てがそこには表現されています。
みんなでカステラを食べる場面で、カステラの絵をつまんでちぎったつもりになって、子どもに渡してあげましょう。
きっと美味しそうにほおばってくれますよ。
子どもの頃から、「あのカステラ」に憧れていた方も多いのではないでしょうか?私も、そうです!
なんと、福音館書店の公式ホームページで、ぐりとぐらのカステラのレシピを紹介しているみたいです。
簡単なレシピなので、子どもと一緒にカステラ作りを楽しめるかもしれません!
最後の最後まで、わくわくを忘れない!長年子どもたちに幸せな気持ちを届け続ける素敵な絵本「ぐりとぐら」は、これからも愛され続けていく日本が誇るべき一冊です。
大人数での読み聞かせなら、大型絵本がおすすめですよ!幼稚園や保育園のみんなで「ぐりとぐら」を楽しみましょう♪
また、目の見えない人とも一緒に楽しめる、点字付き絵本「ぐりとぐら」も販売されています。
「ぐりとぐら」の読み聞かせのポイント
・ことばのリズムを感じながら、明るく読み聞かせをしましょう。
・みんなでカステラを食べる場面で、絵のカステラを指でつまんで、ちぎったつもりになって子どもに渡してあげましょう。
・「ぐりとぐら」が大好きなら、一緒にカステラ作りはいかがでしょうか!
作者の他の作品
はねはね はねちゃん
文:なかがわりえこ
絵:やまわきゆりこ
出版社:福音館書店
発行日:1998年4月15日
おすすめ年齢:0歳から2歳頃が絵本の対象年齢ですが、個人的には1歳から3歳頃がおすすめです。
・動物が沢山登場する絵本を喜ぶ子に
・体を伸び伸びと動かすことが好きな子や、絵本の登場人物の動きを真似しようとする子に
・雨が続く時期に、運動不足を感じているときに