おふろだいすき(絵本)お風呂は夢の世界!生き物と遊ぶファンタジー

おふろだいすき紹介

「おふろだいすき」の情報

おふろだいすき表紙

「おふろだいすき」
作:松岡享子
絵:林明子
出版社:福音館書店
発行日:1982年4月30日
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級向き
サイズ:H26×W27㎝
ページ数:40ページ

「おふろだいすき」はこんな子におすすめ

あひるのおもちゃ

お風呂をもっと好きになってもらいたい子

水の中の生き物に興味を持っている子

ファンタジーな物語を好んでいる子

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「おふろだいすき」の簡単なあらすじ

まこちゃんは、おふろだいすき。今日もあひるのプッカと一緒にお風呂に入ります。

ひとりで体も洗えます。洗っていると、プッカがお風呂の底に大きなカメを見つけました。

まこちゃんがカメと会話していると、いつの間にか後ろには二匹のペンギンが…!?

「おふろだいすき」のレビュー

おふろだいすきになろう!楽しいオススメ絵本です。

タオルにくるまる赤ちゃん

お風呂に入る習慣は、どこの国でもあるわけではないようですね。せっかく日本に生まれたのですから、お風呂は楽しいもの!と思えたほうが人生お得です♪

子どもが、きっとお風呂好きになってくれるような、とってもおすすめのファンタジー絵本があります!

今回ご紹介する絵本は、「おふろだいすき」です。

表紙に描かれているのは、おおきなカバの体を洗ってあげている子ども。口を開けて目を細めているカバさん、とっても気持ちが良さそう!

カバと一緒にお風呂…!?この表紙を見るだけで、なんだかワクワクしてきませんか?

ひとりで体を洗えるよ!子どもの自立。

頑張った子ども

「おふろだいすき」の主人公の名前は、まこちゃんです。タイトルページでは、まこちゃんは自分で服を脱いでいます。足が随分と汚れてしまっているみたい。

まこちゃんは、ひとりでお風呂に入って、体も綺麗に洗えます。「おふろのゆかはすべるよ、きをつけて」お風呂場の注意事項も、よく知っています。

ひとりで何かをする、というのは自立の第一歩!それを絵本で描いています。

といっても実践するのは注意が必要!絵本の対象年齢の4歳で、ひとりでお風呂に入るのは少し早すぎかも。

まずは自分で服を脱いで、自分で体を洗えるようになる練習から始めてみましょうね。

「おふろだいすき」はひとりで何かをできる、という子どもの自立を描いた絵本

お風呂場の戸は、ファンタジー世界の入り口です。

扉の向こうの世界

「おふろだいすき」なまこちゃんがお風呂に連れていくのは、あひるのプッカ。といっても、あひるのおもちゃです。

「おふろばのとをあける、がらがらがら。」この扉は、不思議な世界への入り口です。まこちゃんは少しずつファンタジーの世界に入り込んでいきます

お風呂場の背景は温かな黄色。とっても気持ちよさそう!

お風呂に入ると、おもちゃだったはずのプッカは、まこちゃんと会話をはじめます。

そして、お風呂の底から現れる、大きなカメ!

後ろを振り向くと、ペンギン!

ありえないシチュエーションにびっくりしてしまいそうですが、まこちゃんは登場する生き物たちと平然と会話をしています。

ファンタジーは、子どもにとって日常生活の一部になっているのですね。

「おふろだいすき」は、まるで日常の一部分のようにファンタジーの世界に入り込むのが面白いポイント!

「おふろだいすき」は生き物の特徴、特性を丁寧に表現

ペンギン

「おふろだいすき」は、ただ生き物が登場する楽しいだけの絵本ではありません!

ペンギンは速く移動するときは、おなかで滑る。

オットセイは玉を鼻の上に乗せることができる。

生き物の特性を文章で、絵で、丁寧に表現しているのです。

「おふろだいすき」はファンタジー絵本だけど、登場する生き物は本物の生き物と同じように行動するのが楽しい!
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いつの間にか、お風呂場は夢の世界に!

バスルーム

オットセイの口から出てくるシャボン玉。そして画面は一気に幻想的になっていきます。

おおきなカバが、ちいちゃい声で喋る。この対比が面白いですね。

いつの間にか、お風呂場の空間は広く広く広がっているのです。

「おふろだいすき」は、ファンタジー絵本です。ファンタジーだけれども、石鹸が目に入ると痛い、など、妙に現実的な描写が沢山登場します。

でも、この現実的で丁寧な描写には、よりファンタジーで不思議な部分を際立たせる効果があるのですよ。

登場する生き物は、少しずつ、だんだん大きくなってきます。最後にはもう、本当に巨大な生き物が登場します!

気づくと、お風呂はどこの銭湯よりも大きく大きくなっています。

どんなに大きな生き物たちだって、一緒に入ることができる、夢の世界です。

「おふろだいすき」は、現実的で丁寧で、壮大なスケールのファンタジー絵本!

楽しいファンタジーが終わるとき、親の愛情ににっこり。

子どもをあやす女性

お風呂からあがるとき、それが、ファンタジーが終わるときです。

ファンタジーの終わりの画面、湯気に半分隠れながら現実の世界に戻っていく様子が、なんだか幻想的に描かれています。

お母さんのところに戻っていき、まこちゃんの冒険していたファンタジーな世界は終わります。

ちゃんと元の世界に帰って来れるファンタジー、というのは絵本の定番です!

知らない世界に行きっぱなし、という結末は、どうしても読んでいる子どもは不安になります。

帰って来れる場所がちゃんと存在することで、子どもたちはまたファンタジーの世界に旅立つことができるのです。

不思議な世界が終わっても、まこちゃんはがっかりしていません。お母さんの愛情を受けて、にっこり笑顔で大満足

「おふろだいすき」は、ファンタジーな世界から現実世界にちゃんと帰ってくるので安心して楽しむことができる!

「おふろだいすき」を読んで、心も体も綺麗すっきり!

猿と温泉

「おふろだいすき」は、いつものお風呂場を夢の世界に変身させてしまう魔法のような絵本です。

ちょっと長い話ですが、まこちゃんの体と一緒に気持ちがすっきりとする絵本です。

お風呂がもう大好きな子にも、これから好きになってもらいたい子にも、おすすめできる絵本ですよ♪

「おふろだいすき」の読み聞かせのポイント

おふろだいすき表紙

・少し長い話ですが、投げやりにせず明るく楽しく読み聞かせてあげましょう。

お風呂に入る前に読み聞かせてあげましょう。お風呂にあひるのおもちゃを持っていけばもう、「おふろだいすき」の気分です♪

作者の他の作品

松岡享子さんの作品

「うさこちゃんとふえ」
文・絵:ディック・ブルーナ
訳:松岡享子
出版社:福音館書店
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音楽が好きな子や、もっと興味を持ってもらいたい子に

 

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どろんこハリー
どろんこハリー表紙

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お風呂に入って体を清潔にすることの気持ちよさをもっと感じてもらいたい子に

 

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おふろでちゃぷちゃぷ
おふろでちゃぷちゃぷ表紙

文:松谷みよ子
絵:いわさき ちひろ
出版社:童心社
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