「おふろでちゃぷちゃぷ」の情報
「おふろでちゃぷちゃぷ」
文:松谷みよ子
絵:いわさき ちひろ
出版社:童心社
発行日:1970年5月5日
おすすめ年齢:0歳から
サイズ:H21×W18.6㎝
ページ数:20ページ
シリーズ:松谷みよ子 あかちゃんの本
「おふろでちゃぷちゃぷ」はこんな子におすすめ
・お風呂をもっと好きになってもらいたい子に
・優しい色合いの絵本を好む子に
「おふろでちゃぷちゃぷ」の簡単なあらすじ
あひるちゃんが、どこかに向かっています。
どこかな?「いいとこ いいとこ」
いいとこ、それは…お風呂です!
ひとつひとつ服を脱いで、お風呂に向かいましょう。
「おふろでちゃぷちゃぷ」のレビュー
「おふろでちゃぷちゃぷ」はお風呂が題材の赤ちゃん絵本!
お風呂って、大人になっても好きですよ。温かくって、癒しの時間。ついのんびりと過ごしてしまいます。
体の疲れを癒すという点でも、清潔を保つという点でも、お風呂に入ることはとても大切。
お風呂を題材にした絵本の中で、赤ちゃん向けに一番最初に選んで欲しい絵本があります。今回ご紹介するのは、「おふろでちゃぷちゃぷ」という絵本です。
お風呂は「いいとこ いいとこ」
「おふろでちゃぷちゃぷ」で最初に登場するのは、あひるさん。どこかに向かっているようです。どこへ行くのかな?と思うと、「いいとこ いいとこ」
いいとこって、どこなのかな?
「いいとこ」のことばひとつで、読んでいる子はこの後の展開に期待を持ちます。
そして登場する、お風呂!
「おふろでちゃぷちゃぷ」は、子どもをお風呂好きに近づけてくれる不思議な絵本。お風呂=「いいとこ」という、ポジティブなイメージが子どもの心に残ります。
お風呂に入りたい!自分で服を脱ぎます。
「いいとこ」である、お風呂に早く入りたい子ども。急いで服を脱いでいきます。
「おふろでちゃぷちゃぷ」の季節は、たぶん冬。なかなか着込んでいますよ。ページをめくるごとに、ひとつひとつ服を脱いでいく子ども。
早くお風呂に入りたい!という、お風呂に対するポジティブな気持ち。
それに、自分で自分の支度をする、という自立のための大きなステップ。
そのふたつがこの場面では描かれています。
「おふろでちゃぷちゃぷ」は二種類の繰り返しが楽しい!
赤ちゃん絵本で喜ばれる、定番の表現が繰り返し表現!「おふろでちゃぷちゃぷ」でも、繰り返しが登場します。他の赤ちゃん絵本とちょっと違うのが、繰り返しの種類がふたつあるところ。
前半は、どこに行くのかな?「いいとこ いいとこ」という繰り返し。
後半は、お風呂に入りたい!「まって まって」という繰り返し。
もうちょっと大きくなったあとの絵本ではよくありますが、赤ちゃん向けの絵本で繰り返し表現が二種類登場する、というのは少し珍しいかもしれません。
楽しい繰り返しが二回も!これはもう、とっても楽しいですね♪
とはいえ、よりわかりやすいのは、もっと単純な構成の絵本なので、一種類だけの簡単な繰り返し絵本、たとえば、「いない いない ばあ」などの絵本を楽しめるようになっている子におすすめですよ!
「いない いない ばあ」のレビュー記事はこちらです♪
「おふろでちゃぷちゃぷ」の優しい水彩画に癒される♪
「おふろでちゃぷちゃぷ」の絵を描いているのは、いわさきちひろさん。どこまでも優しい水彩画がとっても魅力的な絵本です。
強烈な刺激が少ないので、子どもも安心した気持ちになれる絵ですね。
水彩画で優しい絵を描くのって、難しいと思うのですが、いわさきさんは、子どもの手や足の指の先まで丁寧に表現しています。
個人的には、いわさきさんの使う鮮やかな黄色が大好き!この絵本でも、バスタブが綺麗な黄色で彩られています。
「いいとこ」であるお風呂を、鮮やかな色で描くことで、さらにお風呂に対するイメージを明るいものにしているのですね。
最後のキューピーさんになってしまう場面、子どもの髪のやわらかな質感まで感じられ、くすっと笑えてとっても可愛い素敵な絵です。
お風呂好きになあれ!おすすめの絵本です。
小さな赤ちゃんでも、お風呂の温かさは知っています。知っているものが出てくる絵本は、赤ちゃんが喜ぶ絵本のポイントですよ!
とっても気持ちいいお風呂のイメージを、更にいいものにしてくれる絵本、「おふろでちゃぷちゃぷ」!
お風呂を題材にした絵本の、一番最初に選ぶ一冊として是非ともおすすめしたい絵本です♪
「おふろでちゃぷちゃぷ」の読み聞かせのポイント
・お風呂に対して更にポジティブなイメージを持てるように、明るい口調で読み聞かせをしましょう。
・「はやく はやく」と急かす場面がありますが、急いで早口にならないように。ちゃんと子どもが追い付けるペースで読みましょう。
同じシリーズの絵本
「いない いない ばあ」
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文:松谷みよ子
絵:瀬川康男
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おすすめ年齢:0歳から
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おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級向き
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