「あーんあん」の情報
「あーんあん」
作・絵：せな けいこ
出版社：福音館書店
発行日：1972年12月１日
おすすめ年齢：１歳から
サイズ：H17×W17㎝
ページ数：24ページ
シリーズ：あーんあんの絵本
「あーんあん」はこんな子におすすめ
・初めてひとりで幼稚園や保育園に行く時期に
・まだまだ親に甘えたい盛りの子に
・ユーモアのあるファンタジー絵本を楽しむ時期にもおすすめです
「あーんあん」の簡単なあらすじ
ぼくは、母さんに連れられて保育園に。行くのはいいけれど、母さんが帰っちゃうのは寂しい。
「あーんあん」とぼくが泣くと、皆もつられて「あーんあん」
皆が泣くと…、おや！？不思議なことが起こります。
「あーんあん」のレビュー
初めての幼稚園、保育園、「あーんあん」は当たり前！
今回ご紹介する絵本は、せなけいこさんの作品、「あーんあん」です。貼り絵で柔らかく描かれた、泣いている男の子が印象的な表紙の絵本です。
この絵本を読むと、保育園で働いていた時の、４月を思い出します。初めて保育園に通う子どもたち、保育室はもう鳴き声の大合唱！
でも、保育園の先生たちはわかっています。数週間もすれば、笑顔で登園してくれるようになるのです。
「あーんあん」は、保育園に通うお話です。きっと、この子たちは入園したての時期なんだろうな…。そう感じる一冊です。
「あーんあん」は、寂しい気持ちの子どもたちに寄り添います。
子どもたちは、自分の気持ちをまだ上手に表現するのがちょっと苦手。そんなとき、気持ちを代弁してくれる人や、絵本の存在は大切です。
「あーんあん」は、親と離れる寂しさを代弁してくれる絵本！
絵本の読み聞かせを通して、自分の気持ちを大人と一緒に共有することができます。
子どもの寂しい気持ちに寄り添ってあげることのできる絵本です。
驚きの展開！ファンタジーに笑っちゃう。
「あーんあん」では、沢山の子どもたちが泣いています。寂しい気持ち、悲しい気持ちの絵本…と思いきや、物語は意外な展開を迎えます！
皆が泣いて、涙がどんどん増えていくと…、えぇ！？と驚くファンタジーな世界に早変わり！
さっきまで皆泣いていて、悲しい気持ちで溢れていたのに…。
突然の展開にふふっと笑ってしまうような、絵本の面白いポイントです。
困ってしまう先生。助けてくれるのは、お母さん。
この、最後にお母さんにすくいだしてもらう、という結末は、子どもにとっての願望なのでしょう。
「あーんあん」を大変な時期の相棒に！
初めて幼稚園や保育園に通い始める時期、沢山の子が不安な気持ちを抱えています。
「あーんあん」は、そんな不安な気持ち、寂しい気持ちに寄り添ってあげることのできる絵本です。
入園の時期は、子どもをサポートする親も大変です。でも、そんな時期はあっという間に過ぎ去りますよ♪
「あーんあん」を相棒に、大変な時期を乗り切りましょう！
「あーんあん」の読み聞かせのポイント
・子どもが泣く場面が多いですが、後にやってくる展開が楽しい絵本です。悲壮感いっぱいで読むのではなく、明るい声で読みましょう。
・幼稚園や保育園に入園したての時期に、子どもの気持ちを代弁する絵本として読んであげましょう。ちゃんと迎えに来るからね、と安心させてあげましょう。
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