![ひよこさん紹介](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2022/07/de2c8260aae7b8c79ad715bc8f94e799.png?resize=800%2C450&ssl=1)
「ひよこさん」の情報
![ひよこさん表紙](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2022/07/de2c8260aae7b8c79ad715bc8f94e799.jpg?resize=323%2C341&ssl=1)
「ひよこさん」
作:征矢 清
絵:林 明子
出版社:福音館書店
発行日:2017年3月5日
おすすめ年齢:0歳から2歳頃
サイズ:H21×W20㎝
ページ数:20ページ
シリーズ:0.1.2.えほん
「ひよこさん」はこんな子におすすめ
![にわとりとひよこの行進](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2022/07/c9e94ffc2c9e083a5ec318d2118ee720.png?resize=217%2C112&ssl=1)
・ひよこなど、可愛い生き物が大好きな子に
・寝かしつけの時間の読み聞かせに
・親の愛情を感じてもらいたいときに
「ひよこさん」の簡単なあらすじ
ひよこさんがおさんぽ。でも、もうすぐ暗くなるみたい。
すっかり暗くなってしまいました。ひよこさんはどうするのでしょうか。
「ひよこさん」のレビュー
とにかく可愛い!ふわふわなひよこさん
![ひよこが沢山](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2022/07/2afe9c3fe282ad3543ea5f9d4b0b3a77.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
ひよこを題材にした絵本は、常に子どもたちに人気があります。どうしてでしょうか?
あくまでも私の説ですが、ひよこ=子ども=自分と同じ!ということで、感情移入しやすいというのが理由のひとつではないかと思っています。
そんなひよこを題材にした絵本をご紹介します。「ひよこさん」という絵本です。
作者の征矢清さん、林明子さん、共に沢山の素敵な絵本を手掛けていらっしゃる絵本作家さんですよ♪
表紙の真ん中でしっかりと仁王立ちしているのは、ふわっふわな毛並みがとっても可愛いひよこさん! シンプルな顔ですが、見守ってあげたくなるような魅力のあるひよこさんの、愛らしい物語です。
はっきりと見える!色使いの秘密
![色相関図](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/03/5a0a0d5a77fe6d7f03f977374055b455.png?resize=800%2C600&ssl=1)
「ひよこさん」は、0.1.2.えほんシリーズの絵本です。その名の通り、0歳から2歳頃の子どもたちをターゲットにしています。
小さな子ども向けの絵本にとって、大切な要素があります。それは、絵本の主役がはっきりと見えることです。
この絵本の主役は、もちろんひよこさんです。大きく描くことによって見やすくしている絵本が多い中、この絵本ではひよこの小さなイメージを損なわないサイズ感で描かれています。
では、どうやって主役のひよこさんを見やすく引き立たせているのでしょうか?
その秘密は、色使いにあります。物語は夜の時間。ひよこさんの背景は、青を中心とした色合いで描かれています。
黄色と青色は、色相環で見るとほぼ反対の位置に存在しています。これは、黄色と青は反対色だ、ということです。
主役のひよこさんと反対色の青色を背景に使うことで、主役のひよこさんは、どのページを開いてもまるで輝いているかのような圧倒的な存在感を持つことが出来るのです。
夜の物語だから、たまたまじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、しっかりと計算されつくしていますよ。
たとえば夕暮れの場面では、オレンジ色の背景に重ならないようにひよこさんが描かれています。 また、ひよこさんは常に眩しいほどの黄色ですが、親鳥は夜と朝で色が描き分けられているのです。
「ひよこさん」は、計算された色使いで主役のひよこさんがよく見える!
語り掛けによって引き込まれる。ことばの持つ力
![作文用紙と鉛筆](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/2b7e8958fdf75aa117b435368c3923c8.jpg?resize=640%2C426&ssl=1)
物語は最初、ひよこさんへの語り掛けのことばから始まります。内容は、ひよこさんを心配することば。
ひよこさんを心配することばを語り掛けることによって、子どもたちは一緒に心配する気持ちを持ち、物語をハラハラドキドキ楽しみ始めます。
そして、その心配通りの展開になった頃、ことばはいつの間にかひよこさん本人のことばに移り変わっています。
この移り変わりは、絵本を読んでいてもなかなか気づかないくらいに、あまりにも自然なのです。
そうやって自然に移り変わることで子どもたちはひよこさんに感情移入していきます。
そして、その後のひよこさんにとって嬉しい展開を、あたかも自分の嬉しい体験かのように感じることができるのです。
この絵本の世界に引き込んで、そして充実感を得られる、という仕組み。ことばの力を最大限に引き出している緻密な計算にはさすがとしか言えません。
親の愛情たっぷり!安心感のある寝かしつけに
![赤ちゃんを寝かせる女性](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/03/95d525ff7dbb16d3fcc31f45026b9773.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
「ひよこさん」は、読み終わったときに不変の親の愛情を感じることのできる絵本です。
愛情をたっぷり感じて大きくなっていく、というのは子どもにとって非常に重要なこと。
親の愛情をしっかりと感じさせてあげたい、という場面にぴったりの絵本です。
また、夜から朝に掛けての物語なので、寝かしつけの時間の読み聞かせにもおすすめです。
自分が眠っているときにも、親はいつでも自分のことを思ってくれている。そんな安心感に包まれて眠ることができるでしょう。
可愛いだけじゃない、様々な魅力の詰まった絵本「ひよこさん」を、是非読んでみてくださいね♪
「ひよこさん」の読み聞かせのポイント
![ひよこさん表紙](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2022/07/de2c8260aae7b8c79ad715bc8f94e799.jpg?resize=186%2C196&ssl=1)
・小さな子に読み聞かせるときは、絵の中のひよこさんをちゃんと見つけられるようにゆっくりとページをめくってあげましょう。
・穏やかな声、穏やかなペースで優しい雰囲気を持って読んであげましょう。
・寝かしつけの時間の読み聞かせにもおすすめです。
作者の他の作品
はっぱのおうち
![はっぱのおうち表紙](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/05/0c561347861141ca3ed2eb08a851edaf.jpg?resize=322%2C345&ssl=1)
作:征矢清
絵:林明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:2歳から4歳向き
・生き物がたくさん登場するお話を喜ぶ子に
・梅雨の時期の読み聞かせに
・秘密基地に憧れのある子に
林明子さんの作品まとめ記事
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![ぱんだいすき表紙](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2022/07/90f9cc85a2c7f32c7980882e4287c4f1.jpg?resize=309%2C322&ssl=1)
文:征矢清
絵:ふくしまあきえ
出版社:福音館書店
発行日:2007年6月15日
おすすめ年齢:0歳から3歳頃
・パンが大好き!な子に
・絵本の絵をじっくりと見ることが好きな子に
・お店屋さんごっこに興味のある子に