![はたらきもののじょせつしゃけいてぃー紹介](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/11a07f621d1fea0ceaf8e02887342b5e.png?resize=800%2C450&ssl=1)
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」の情報
![はたらきもののじょせつしゃけいてぃー表紙](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/11a07f621d1fea0ceaf8e02887342b5e.jpg?resize=353%2C320&ssl=1)
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」
文と絵:バージニア・リー・バートン
訳:いしい ももこ
出版社:福音館書店
発行日:1978年3月20日
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級向き
サイズ:H23×W25㎝
ページ数:40ページ
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」はこんな子におすすめ
![赤い車](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/e3da6b46345cc24abb756cc8c8cb685f.png?resize=201%2C137&ssl=1)
・はたらく車が大好きな子に
・絵本の絵をじっくり見るのが好きな子に
・少し長い物語も十分に楽しめる子に
・冬の時期の読み聞かせが特におすすめです。
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」の簡単なあらすじ
けいてぃーは、立派で強いトラクター!部品を付け替えれば、除雪車になって雪をかきのけることができます。
ある日、大雪が降って街が雪の下に隠れてしまいました。他の何もかもが動けなくなってしまったけれど、ただひとりけいてぃーは働きます。
けいてぃーは、街を救うことができるのでしょうか。
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」のレビュー
はたらく車が大好きな子に!とってもおすすめの絵本があります。
![おもちゃのブルドーザー](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/e0b50a61ea5eff5c99b4cd930fee2d9a.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
子どもたちの心を掴んで離さない、自動車!その中でも、圧倒的な人気を誇るのが、人々の生活を守る、はたらく車です。
はたらく車が大好きでたまらない!という子に、とってもおすすめの絵本があります。
今回ご紹介する絵本は、「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」です!青を基調とした表紙に、誇らしげな表情の真っ赤なけいてぃーがまぶしい絵本です。
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」は何時間でも楽しめる!?描き込みがたっぷり
![本を持った女の子](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/1771d2b43c1602df37871be8d34f6290.jpg?resize=640%2C466&ssl=1)
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」は、描き込みが非常に多い絵本です。本当に、びっくりするくらい多いです。
絵本の本文だけではなく、その周りの枠にも色々と細かく描かれています。
けいてぃーの引く力55馬力を、子どもにもわかるように55頭の馬の絵で表現していたりと、まさに子どもが喜ぶ仕掛けがたっぷりです。
はたらく車が好きな子や、絵本の描き込みを眺めるのが好きな子は、夢中になって何時間でも眺めていられるような、とにかくボリュームたっぷりの絵本です。
絵本のすみずみまで見ていると、バージニア・リー・バートンさんの他の作品に登場している物が見つけられますよ♪
たとえば、「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」とか…!探してみてくださいね。
描き込みがたっぷりの絵本なので、きっと子どもひとりでも十分楽しむことができますよ。
・特にはたらく車が好きな子や絵本の描き込みを眺めるのが好きな子にぴったりです。
雪が降り積もっていく様子を、絵本の中で見事に表現
![雪と赤ちゃん](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/4b9298b81014fc3d09fb0fc9723cd806.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
![雪と赤ちゃん](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/4b9298b81014fc3d09fb0fc9723cd806.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
作者のバージニア・リー・バートンさんは、絵と文が一体となったような絵本を得意としている絵本作家です。「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」でも、もちろんその技術が活かされています。
雪がどんどん積もっていく場面は、必見です!絵は少なく、文章はまばらに書かれているシンプルな場面ですが、絵本の画面全体を使って雪が町を覆い隠していく様がイメージできます。
「ゆきの もうふの したに かくれました。」ということばは、とっても美しくて、でも怖い、そんな雰囲気が絶妙にあらわされた翻訳です。
そして、雪が積もりすぎると、どんな問題が起こるのか、ひとつひとつ丁寧に、包み隠さず書くことで自然災害の怖さを訴えているのです。
・絵やことばによって雪の美しさや怖さを表現している。
けいてぃーはヒーロー!活躍が誇らしい
![ショベルカーに乗る子ども](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/326498aea2955f58e1a9bc302ef33065.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
![ショベルカーに乗る子ども](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/326498aea2955f58e1a9bc302ef33065.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
街は真っ白になってしまいました。ライフラインが止まり、大変なことになってしまった街。そんな中、動いている真っ赤なけいてぃーはヒーローそのものです!
絵本の色数をあえて制限していることで、赤いけいてぃーがより輝いて見えます。雪に隠され、真っ白になった画面を赤いけいてぃーが走ると、街が少しずつ顔を出していきます。
大人でも惚れ惚れするほどの活躍っぷりは、本当に頼もしくて格好いい! ページをめくるとだんだん街が元通りになっていくのが嬉しくて、面白いポイントです。
やっぱり楽しい!繰り返し表現
![絵本を読む女の子](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/21d6d9e0eefb10066e54020a8b9d162b.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![絵本を読む女の子](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/04/21d6d9e0eefb10066e54020a8b9d162b.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
けいてぃーの活躍する場面は、繰り返し表現が使用されています。繰り返し表現は、特に赤ちゃん向けの絵本で多い表現ですが、大きくなってもその楽しさは健在!絵本全体にリズムが生まれ、展開がより分かりやすくなるのです。
けいてぃーは繰り返し、「たのみます!」とお願いされています。そして人々を助ける様子を見ていると、子どもたちまでなんだか誇らしげなのです。
疲れても、みんなのためにやりきるけいてぃーは、とっても働き者!帰り道だって沢山の人を助けていきます。
・繰り返し表現によって絵本全体にリズムが生まれている。
絵本を通して地理の知識も養えます。
![子どもの手と電球](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/03/e16ddbcdc36ce7867ebd98ca5156a70c.jpg?resize=640%2C453&ssl=1)
![子どもの手と電球](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/03/e16ddbcdc36ce7867ebd98ca5156a70c.jpg?resize=640%2C453&ssl=1)
絵本の中で、何度か地図やコンパスが登場します。
描き込みをしっかり見ていると、地理の知識まで得ることができる絵本です。そして、その描き込みもじっくり見てみたくなる工夫が施されています。
最初に登場した地図。その地図に載っている場所を、その後の展開でけいてぃーが走っていることに気づきます。
また、けいてぃーが雪をかきのけて進む場面と、最後に除雪された地図を比べてみましょう。
あっ、この場面は、ここを走っているんだな。
この場面では、けいてぃーはここを移動しているんだ!
見比べてみるのがとっても楽しくて、時間を忘れてしまいますよ♪
・描き込みまでじっくりと読めば地理の知識を得ることができるかも!?
仕掛けがたっぷりの絵本を楽しんで!
![絵本を読む男の子](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/03/3318f64f68500556b80f13d609dad5a5.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
![絵本を読む男の子](https://i0.wp.com/ehon-sagasou.com/wp-content/uploads/2021/03/3318f64f68500556b80f13d609dad5a5.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」は、とにかく描き込みや仕掛けがたっぷりです。
ちょっと読んだだけでは、この楽しさは味わいつくせませんよ。
何時間でも、何回でも楽しめる絵本、「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」を、是非じっくりと楽しんでくださいね!
「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」の読み聞かせのポイント
・描き込みが非常に多いので、じっくり見るためには時間が必要です。時間に余裕のある時に読み聞かせてあげましょう。
・少し長いお話ですが、投げやりにしないで丁寧に読んであげましょう。まだ文字の読めない子どもから、「これは、なんて書いてあるの?」と聞かれたら教えてあげましょう。
作者の他の作品
バージニア・リー・バートンさんの作品
「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」
文・絵:バージニア・リー・バートン
訳:むらおか はなこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
じぶんで読むなら小学校中級向き
・機関車や電車が大好きな子に
・ボリュームのある長いお話を楽しむ子に
いしい ももこさんの作品
「ちいさなうさこちゃん」
文・絵:ディック・ブルーナ
訳:いしい ももこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:1歳から3歳向き
・大切な子に愛情をたっぷり伝えたいときに
・寝かしつけの時間の一冊に
「うさこちゃんとうみ」
文・絵:ディック・ブルーナ
訳:いしい ももこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:1歳から3歳向き
・簡単なストーリーのある物語を楽しめるようになってきた子に
・海での遊びを楽しんだことのある子に
・お父さんが子どもに読み聞かせをしてあげたい時に