日本語って、普通に覚えられるんじゃないの?
日本語力を高めると、どんなメリットがあるのかしら?
やっぱり、勉強って大切よね。
子どもが将来勉強に困らないように、今からできることは無いかしら…。
今回のコラムでは、こんな疑問にお答えします!
・日本語は全ての勉強の基礎となる。子どもの頃一番最初に出会う文章が大切。
・正しい日本語を判断する力を養うために、絵本がおすすめ!
正しい日本語の重要性についてのお話
今回のお話は、正しい日本語の重要性についてです。
グローバルな世の中になってきたといっても、日本が大好きでずっと日本に住んでいたい!と選択する人も多いでしょう。
その場合は、これからもずっと日本語を使う日々が続きます。
私が日本語の重要性、絵本の重要性をあらためて感じた、ある日の会話をご紹介しましょう。
周りの友だちの日本語に違和感を覚える幼稚園児、彼は東大に進学した。
ある日、夫となにげない会話をしているとき、彼は突然こんな事を言いはじめました。
俺さ、幼稚園に通ってたときに、周りの友だちの日本語に違和感を覚えていたんだよね。
えっ、どういうこと?
何とも可愛げのない幼稚園児です。
私が小さい頃は、今日は何をして遊ぼうかとか、大好きなキャラクターのことしか考えていなかったような気がします。
そんなこと思ってる幼稚園児、あんまり居ないと思うよ。
え、そうかな。普通じゃない?
双方の意見が一致しません。それもそのはず、私たちは頭のつくりが違うのです。
夫は日本屈指の名門校、東京大学を卒業しています。そんな彼の仕事は、法律に関する正しい文章を書く仕事。
そう、日本語のスペシャリストです。
そんな彼は、おかしな日本語を使う人との会話は疲れてしまうそうです。私はなんとか許されています。笑
友だちの日本語に違和感を持つ幼稚園児、絵本の専門家を目指す私としては、非常に興味が湧きました。
子どもがどうすれば正しい日本語を使えるようになるかって、考えたことある?
なんとなくね。
詳しく話をきかせてください!
これは面白い話がきけそうな予感!
日本語が大切な理由。それは、全ての科目の基礎になるから。
早速彼に、幼少期にどんな日本語と出会えば良いのかを尋ねてみました。
まず、どうして日本語が大切なのか、というところからだね。
なるほど、そこから考える必要があるのね。
俺は、学校で勉強をするときに、日本語の能力こそが全ての科目の基礎になると思うんだ。
東京大学に入学できたほど、勉強が得意な彼が言うなら、間違いないのでしょう。
算数の勉強をするのにも、まず問題文が正しく読めなくてはならないし、理科の勉強でも、日本語の理解が追い付いていないと複雑な内容が頭に入ってきません。
子どもが日本語の理解ができていないまま学校に通い始めたら、勉強につまづいてしまうのは当然です。
正しい文章を判断する力を養うのは、子ども時代から
日本語の基礎がしっかりしていると、外国語を学ぶうえでも有利になるしね。
たしかに、母語である日本語すら正しく話せなかったら、正しい外国語を習得できるとは思えないよね。
そう、正しい文章を判断する力、それが大切なんじゃないかと思ってる。
夫は、文法的に正しくない文章を見たり聞いたりしたとき、なんとなく違和感があると、感覚的に思うそうです。
確かに、彼は普段から文法にはちょっとこだわりを持っています。
テレビやネットを見ていても、「この言葉は、ちょっとおかしいよね。」という話をよくしています。
そして、その感覚が養われるのが、幼少期や学童期だと思うんだ。
文章を見て、それが正しい日本語なのか、正しくない日本語なのか。それを判断するための感覚が養われるのは、子どもの頃だと言うのです。
幼稚園児の時点でそれに気づいていたなんて、我が夫ながら、すごすぎます!
日本語の感覚を養うためには、出版社で推敲された文章に出会うことが大切。
正しい日本語を判断する力を養うためには、どうすればいいの?
ちゃんとした出版社でプロが推敲した文章、それにどれだけ出会うか。
正しい文章に沢山触れることが日本語の基礎の感覚を養うんだろうね。
夫の両親は、学校の教師です。しかも、国語の教師。出版社からの依頼で参考書をまとめていた時期もあったと聞いたことがあります。
きっと、夫は幼い頃から両親の正しい日本語に沢山触れてきたのでしょう。
そういえば私も、幼い頃からそこら中の文字を読みつくすのが好きでした。何かしら、文章から覚えた日本語の基礎があるのではないでしょうか。だから、夫は私のことばを受け入れてくれるのでしょうか。
子どもの頃、最初に触れる文章は大事だよ。最初に触れた文章が文法的に正しくないものだったら、それが基準になってしまう。
そうしたら、正しい感覚が養われないんだ。
もしも子どもが一番最初に出会った文章が正しくないもので、正しくない感覚を身に着けてしまったら…。そう考えると、なんだかぞっとします。
正しくない感覚を一度覚えてしまったら、なかなか元に戻すことはできないでしょう。
私も、夫の話を聞いて考えたことがありました。
私は鉛筆を正しく持つことが苦手です。
「その持ち方、ちょっと違うんじゃない」と指摘され、自分の持ち方が正しくないことに気づいたときには、すでに小学校の中学年になっていました。
私にはその時点でもう、普通の持ち方に戻すのが難しくなっていました。
正しい持ち方も練習しましたが、未だに丁寧に文字を書くとき以外は、誤った持ち方をしてしまいます。
大人になっても正しく鉛筆が持てなかったり、箸が上手に使えなかったりする人が存在する、ということは、一度刷り込まれた誤った感覚を正すことは誰にとっても簡単なことではないのでしょう。
小さい頃に無意識に刷り込まれた誤った日本語の感覚が原因で、大人になった時に正しい日本語を使うことができなければ、その人が社会で円滑に生活する妨げになってしまうかもしれません。
子どもの日本語の基礎を育てるために、絵本を読もう!!
最初に出会う文章が、すごく大切なんだね。絵本は、どうかな?
いいと思うよ。信頼できる出版社が作った絵本なら安心だね。
子どもたちが未来を生きていくために必要な日本語の力、その能力を育てるのは、正しい日本語です。
その正しい日本語を得ることができるのは、「信頼できる出版社が丁寧に推敲したことば」からです。
絵本作りに携わる人々は、ひとつひとつのことばに非常にこだわって制作しています。全ては絵本を読む子どもたちのためです。
子どもにとって、一番最初に出会う正しい日本語として、これ以上のものは存在するでしょうか。
色々きかせてくれてありがとう!
もっと絵本の素晴らしさを世の中に伝えられるといいなぁ。
頑張れ。
夫との会話の中から、またひとつ絵本の素晴らしさを見つけてしまいました。絵本って本当にすごい!
丁寧に作られた絵本は、子どもの今後の勉強のため、そして人生のための良きパートナーになってくれます。
子どもたちの未来のため、どんどん正しい日本語との出会いを作ってあげてくださいね!
今回のポイント
今回のコラムのまとめです!
・正しい日本語の力は、全ての科目の基礎になる。日本語を理解していなければ学校の勉強でつまづく原因に。
・正しい文章を判断する力が養われるのは、子ども時代。子どもの頃から出版社で推敲された、信頼できる正しい日本語に沢山出会おう。
・子どもが一番最初に出会う日本語として、おすすめなのは絵本!絵本から正しい日本語を学ぼう。