「にんじん」の情報
「にんじん」
作・絵:せな けいこ
出版社:福音館書店
発行日:1969年11月10日
おすすめ年齢:1歳から
サイズ:H17×W17㎝
ページ数:24ページ
シリーズ:いやだいやだの絵本
「にんじん」はこんな子におすすめ
・にんじんが好きな子も、にんじん嫌いな子にも
・動物が出てくる絵本を喜ぶ子に
「にんじん」の簡単なあらすじ
うまさんも、きりんさんも、おさるさんも…。
みんなにんじんが大好き!
にんじんが一番好きな子は誰でしょう。
「にんじん」のレビュー
にんじん、好きですか?
突然ですが、お子様はにんじんが好きでしょうか?
にんじんって甘いので、好きな子も多いですね!色も綺麗なので、料理に入っていると美味しそうに見える効果もあります。
でも、にんじんが好きではない子も多いですね…。においがダメなのでしょうか。栄養が沢山なので、是非食べてもらいたい!
今回ご紹介する絵本は、その名も「にんじん」です。
にんじんが好きな子にも、そうでない子にも、とってもおすすめしたい絵本なのですよ♪
みんな「にんじん」大好き!
絵本「にんじん」には、にんじん好きが沢山登場します。
うま、きりん、さる…と、子どもたちにとってなじみ深い動物たちがみんな美味しそうににんじんを食べるのです。
大きな動物も、小さな動物もみんなにんじんが大好きで、声をそろえて「ああ おいしい」と食べています。
みんながあまりに美味しそうに食べるので、にんじんに興味が湧いてくるのです。
・みんなが美味しそうににんじんを食べる姿がたくさん描かれています♪
美味しそうににんじんを食べる姿に興味津々!
「にんじん」の絵は、貼り絵で表現されています。紙を切り貼りした絵なのですが、にんじんの形や葉っぱの生え方が、本物そっくりに見えるのが不思議です。
小さい子どもは、絵本に登場する絵は正面向きを好みます。この絵本も、正面向きの絵が沢山登場します。
動物たちは、みんなぱっちりお目めで、柔らかい表情をしているのです。
登場する動物たちが、(全員ではないですがほとんどが)正面を向いて美味しそうににんじんを食べる姿を見て、子どもたちの目にもにんじんが美味しそうに映し出されるのです。
にんじんを食べましょう!と伝えるのではなく、あくまでもにんじんを美味しそうに食べる姿を見る、という形式が自然で、良い絵本だと思います。
「にんじん」の背景の色の秘密
絵本「にんじん」の背景は、少し色味が変化したりしますが、一貫して淡い水色~緑色の範囲の色が使用されています。
なぜでしょうか?実は、寒色系の背景だとオレンジ色がよく目立つのです。
実際に見てみると、淡い水色の背景に、鮮やかなにんじんのオレンジ色がよく見えることに気づくでしょう。
背景に暖色系の色を使用しないことで、一番見てほしい「にんじん」が際立ち、自然と目に入ってくるようになるのです。
「にんじん」を読んでにんじん好きになあれ!
絵本「にんじん」を眺めていると、その柔らかい絵に癒されます。
シンプルな絵ですが、その素朴な絵には何度も見たくなるような不思議な魅力があります。
おさるさんはよくみると、しっぽににんじんを一本隠し持ってる!子どもたちは指さして大喜びです。
個人的おすすめは、横をむいて大きな口でにんじんをまるごと食べるカバさんですね。あと、並んでいる真っ赤な目のうさぎさんたち!
とっても可愛くて、にんじんがもっと好きになれる絵本です。是非読んでみてくださいね♪
「にんじん」の読み聞かせのポイント
・「ああ おいしい」ということばを、いかにも美味しそうに読んであげましょう。
・絵本を読んだ後の食事には、是非にんじんを取り入れてみましょう!
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