「ルルちゃんのくつした」の情報
「ルルちゃんのくつした」
作・絵:せな けいこ
出版社:福音館書店
発行日:1972年12月1日
おすすめ年齢:1歳から
サイズ:H17×W17㎝
ページ数:24ページ
シリーズ:あーんあんの絵本
「ルルちゃんのくつした」はこんな子におすすめ
・片付けをしないでよく無くし物をしてしまう子に
・物を大切にする気持ちを伝えたい子に
「ルルちゃんのくつした」の簡単なあらすじ
ルルちゃんが、お昼寝前にぽいっと投げ捨てた靴下が迷子になってしまいました。
誰にきいても、靴下がどこにあるのかわかりません。
靴下はどこに行ってしまったのかな?とルルちゃんは考えてみます。
「ルルちゃんのくつした」のレビュー
物を大切にする気持ちを育もう
子育てをしている中で「物を大切にしましょう」とは、よく言いますね。
でも、どうして物を大切にしなくてはならないのか、という理由までしっかりと子どもに伝えられているでしょうか。
子どもにとって、その理由は実際に大切にされない物が無いと理解しにくいのです。
だからといって大人が物を粗末に扱ってみるわけにもいきませんね。そんなときは絵本の出番!
「あーんあんの絵本」シリーズのルルちゃんが、代わりに靴下を迷子にさせてくれるようです。
絵本のタイトルは、「ルルちゃんのくつした」です。簡単なことばと見やすい絵で、1歳頃から充分に楽しめる絵本です。 絵本を通して物を大切にする気持ちを育みましょう。
「ルルちゃんのくつした」は、物を大切にする気持ちを育む絵本!
困っちゃうけどユーモラス!
「ルルちゃんのくつした」では、無くしものをしてしまう、という子どもの日常を描いています。
無くしもの、というとマイナスな要素を感じてしまいがちですが、この絵本はとってもユーモラス!
面白いのは、無くしてしまった靴下はどこに行ったのかしら?と想像する場面。 みんなのよく知っている動物たちが、靴下をあっと驚く使い方をしているのが面白くて可愛いのです♪
「ルルちゃんのくつした」は、困ってしまう題材をユーモラスに描いた絵本!
自立の一歩!自分の物は自分で管理しよう
とっても面白い展開ですが、ルルちゃんはやっぱり最後は迷子の靴下のことが心配になってしまいます
ルルちゃんが無くした靴下を心配する気持ちを感じ取り、絵本を通して、物を大切にする気持ちを育みます。
注目したいのは、最初にルルちゃんが靴下の場所を周りの人に尋ねる場面。みんな靴下の場所はわからないと言っています。
いつも周りの大人に助けてもらっている子にとって、周りの人が知っている、手を差し伸べてくれるのは当たり前。
でも、大人にもどうしてもわからないこと、助けられないこともあるのです。そういったことを繰り返して子どもは少しずつ成長していきます。
自分の物を管理する、という自立の一歩を仮体験させてくれる絵本です。
「ルルちゃんのくつした」は、子どもの自立を応援する絵本!
ルルちゃんのくつしたは一体どこに?想像して楽しもう
自分で想像力を働かせられる年齢の子でしたら、絵本を読んだ後は是非、ルルちゃんのくつしたは一体どこに行ってしまったのかな?と想像して楽しんでみましょう。
大人には想像もつかないようなところで靴下が活用されていたり、とっても面白いアイデアが出てくるかもしれません。
「ルルちゃんのくつした」は無くしもの、というマイナス要素の大きな題材をユーモラスに描き、子どもにとって大切な「物を大切にする心」を育む絵本です。
生活の中で子どもたちに是非読んであげてみてくださいね♪
「ルルちゃんのくつした」の読み聞かせのポイント
・「無くしもの」が題材の絵本ですが、楽しく明るい口調と気持ちで読んであげましょう。
・自分で想像力を働かせられる年齢の子への読み聞かせの場合、絵本を読んだ後にルルちゃんのくつしたはどこに行ってしまったか一緒にかんがえてみましょう。
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