「はっぱのおうち」の情報
「はっぱのおうち」
作:征矢清
絵:林明子
出版社:福音館書店
発行日:1989年5月25日
おすすめ年齢:2歳から4歳向き
サイズ:H22×W21㎝
ページ数:24ページ
「はっぱのおうち」はこんな子におすすめ
・生き物がたくさん登場するお話を喜ぶ子に
・梅雨の時期の読み聞かせに
・秘密基地に憧れのある子に
「はっぱのおうち」の簡単なあらすじ
さちが庭で遊んでいたとき、ぽつんと雨が降ってきました。
だんだん強くなる雨。でも彼女には、隠れるはっぱのおうちがあるのです。
はっぱのおうちには、沢山の生き物たちが雨宿りに集まってきますよ。
「はっぱのおうち」のレビュー
梅雨の時期におすすめ!穏やかで嬉しい雨宿り。
雨がシトシトと降り続ける梅雨。個人的には、一年で一番憂鬱な季節です。
子どもたちにとっても、お外で遊べない日が続きがちな梅雨は、エネルギーの発散がなかなか出来ず、ストレスが溜まりがちな時期なのだとか。
そんな梅雨に読んでもらいたい絵本が、今回ご紹介する、「はっぱのおうち」です。
穏やかで嬉しい雨宿りのお話です。物語自体もとっても楽しいですし、応用すれば室内遊びのレパートリーも増やせますよ♪
「はっぱのおうち」には生き物がたくさん!描き込みも探してみよう♪
「はっぱのおうち」は、たくさんの生き物と一緒に雨宿りをするのが嬉しい物語です。
たくさんの生き物と一緒に雨宿り!これは、子どもにとって憧れの展開です。
次は何が出てくるかな?と、想像するのも楽しいですよ。
よく見ると、文章には登場していない生き物も、はっぱのおうちで雨宿りしています。絵をじっくりと見て、探してみましょう!
たとえば、雨が大好きなあの生き物たちや、木の枝になりすましているあの生き物。
それに、姿そのものは見えませんが、あの生き物がいた痕跡まで、雨の水滴にうつしだされています!
雨がやんだとき、みんなで嬉しそうに外を眺める姿は、とっても素敵な光景なのです。
・文章に書かれていない描き込みも面白いポイントです。
摘むと雨が降る花って!?
主人公のさちは最初、庭でシロツメクサを摘んで遊んでいます。
そして、降ってくる雨。実は、シロツメクサは、摘むと雨が降るという言い伝えがあるそうなんです!
私は、この文章を書くつい直前まで知りませんでした。シロツメクサって梅雨に咲いているよな…と思って調べてみたのです。
こんな風に、知らないことを知るきっかけになるのも、絵本の楽しさの醍醐味ではないでしょうか。
他にも面白いところが沢山。絵をよく見てみると、さちははっぱのおうちの中でちゃんとシロツメクサの作品を完成させています。
そして、こっそりと隠されているのは、四つ葉のクローバー!
雨がやんだら、外に出かけて四つ葉のクローバーを探してみたり、シロツメクサの花輪を作ったりして遊んでみるのも素敵ですね♪
作ってみよう!はっぱのおうち。
絵本を読んだら、是非はっぱのおうちを作ってみましょう!
どうやって作るの?という方に、アドバイス。お手軽なのは段ボールハウスです。
大きめの普通の段ボールを切ったり、組み合わせるだけでも十分ですよ。
段ボールに絵を描いたり、ちぎり絵で葉っぱを表現しましょう!
生き物たちを描いて張り付けたり、自分だけの秘密基地にしてしまったり。とってもワクワクする遊びです。
段ボール以外でも、たとえばスズランテープでテントのようにしてみたり、発想次第でオリジナルのはっぱのおうちを作ることができます。
ダイナミックな製作遊びは、雨が続く梅雨時に、外遊びで発散できないエネルギーを放出させることができるかもしれません。
梅雨のあいだに過ごす、自分だけの秘密基地を、是非作ってみてくださいね。
「はっぱのおうち」は、読んで嬉しい、遊んで楽しい絵本です!
「はっぱのおうち」の読み聞かせのポイント
・さちのセリフがたくさん登場する絵本です。棒読みではなく実際に話しかけているように、自然なイントネーションで読んであげましょう。
・梅雨の時期の読み聞かせにおすすめ!外遊びがしにくい時期に、室内ではっぱのおうちを作って遊んでみましょう。
作者の他の作品
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作:征矢 清
絵:林 明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から2歳頃
・ひよこなど、可愛い生き物が大好きな子に
・寝かしつけの時間の読み聞かせに
・親の愛情を感じてもらいたいときに
林明子さんの作品まとめ記事
征矢 清さんの作品
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文:征矢清
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