食育を考えているのだけれど、食べ物の絵本を読むのは良いのかな?
食べ物が登場する絵本を沢山知りたい!
今回のコラムでは、こんな疑問にお答えします!
・絵本は食育に使えるの?
・食育に良い絵本の選び方!
・記事下部では、食べ物の絵本のおすすめ作品をたっぷりご紹介!
食育したい!食べ物の絵本を読むのはどうなの?
うちの子、もっと食べ物に興味を持ってもらいたいんだけど…。
食育ですね!食べ物に親しむ方法は様々ですが、絵本を読むのもおすすめですよ。
子どもたちに食べ物に親しんでもらいたいとき、様々な方法をとることができます。
たとえば、一緒に買い物に行ってじっくりと観察しながら食材を選んだり、一緒に簡単な料理やお菓子作りをしてみたり…。
食育はやはり、本物の食べ物と触れ合うことが理想的ですが、手軽に始められるものとして食べ物をテーマにした絵本を読む、という方法があります。
忙しくてなかなか一緒に料理などができない時や、実際に料理をする前に楽しむ気持ちを持ってもらいたいときに、絵本は頼もしく活躍してくれますよ♪
食べ物の絵本は沢山!どんな絵本を選べばいい?
食べ物をテーマにした絵本は沢山出版されています。それほど、食べ物に関する絵本は人気があるのですね。
子どもたちは生活の中で「食べること」を繰り返し経験します。そんな、よく知っている食べ物についての絵本は、子どもたちに親しみやすいテーマなのです。
食べ物の絵本は沢山あるけれど、食育したい場合はどんな絵本を選べばいいのかしら?
子どもの特性や、興味を持ってもらいたい食べ物の絵本など、選び方はそれぞれですが、困ったときはこんな絵本を選んでみたらいかがでしょうか!
・食べ物を美味しそうに描いている絵本
・食べ物を美味しく食べている場面のある絵本
・食べ物を料理する場面のある絵本
・子どもの知らない食べ物の姿を発見できる絵本
・読んであげたい子の好きな食べ物が登場する絵本
これらの絵本をおすすめする理由とそれぞれのおすすめ絵本を、詳しく解説しますね♪
細部まで美味しそう!食べ物が魅力的に描かれている絵本
食べ物の絵本って沢山あるけれど、それぞれの絵本で食べ物の描かれ方が違うわね。
そうですね!絵を描いている人によって描き方が違うのですが、食育を考えるならやはり、食べものがとにかく美味しそうな絵本が良いですよね!
食べ物をリアルに描いている絵本はいかがでしょうか?
食べ物が美味しそうに描かれている絵本は沢山存在しますが、その中でも食べ物をとにかくリアルに描いている絵本は人気があります。
食べ物の写真を使うのではなく、あえてリアルに描くことで本物の写真よりも印象に残りやすい、という効果もあります。
食べ物をリアルに描く絵本作家でおすすめしたいのが、平山和子さんです。特にくだものを描いた絵本は瑞々しくて美味しそう!の一言です。
平山和子さんの食べ物の絵本は他にも紹介したいものがあるので、後ほどまたご紹介します!
なるほど、食育には食べ物がリアルに描かれた絵本がいいのね!でも、リアルじゃなくても美味しそうな絵本もあるわね…。
はい!美味しそうな絵の条件は、必ずしもリアルに描かれているものとは限りません。
その場の空気感だったり、微妙な色合いだったり、絵本の細部までじっくりこだわって丁寧に作られている食べ物の絵本は美味しそうなものが多いですね。
ここでおすすめしたいのが、「ぱん だいすき」という絵本です。パン屋さんの絵本なのですが、パン屋さんの持つ温かいほっとする空気を見事に表現されている絵本です。
その絵本全体の温かさや、柔らかく描かれたパンの質感など全部含めてとても美味しそうな絵本なのです。
・食育に良い絵本は、食べ物がとにかく美味しそうに描かれている絵本!
・絵本の細部までしっかりこだわりぬかれた絵本を選ぶと◎
大きな口でパクリ!食べ物を美味しそうに食べている絵本
食育なんだから、やっぱり食べ物を食べないとね!食べ物を食べている絵本はやっぱり食育に良いのかしら?
もちろん!大人だって、テレビで美味しそうに食べている人を見ると食欲が湧いてきますよね。
絵本に登場する人や生き物が美味しそうに食べ物を食べていると、子どもたちは自分も食べてみたい、と感じるようですよ。
美味しそうに食べ物を食べる絵本でおすすめなのが、「にんじん」です。1歳から楽しめる赤ちゃん向けの絵本ですが、登場する動物たちがみんなそれは美味しそうににんじんを食べているのです♪
おままごと好きな子に!食べ物を料理している絵本
最近おままごとに興味を持っているんです。これを食育に生かせないかしら?
素敵な食育のチャンスですね!そんな時は料理をする場面のある絵本がおすすめですよ。
先ほどご紹介した、平山和子さんの「おにぎり」という絵本はいかがでしょうか?
米を炊いて手を洗うところから、おにぎり作りの全てが描かれている素敵な絵本です。 もちろん描かれているおにぎりはとってもリアルで美味しそう!なんですよ♪
物語絵本が好きな子だったら、楽しい物語の中に自然と料理の場面が描かれている絵本もおすすめです。
とっても定番の絵本ですが、「ぐりとぐら」は森の中で大きな大きなカステラを作る、という夢いっぱいの食育絵本です!
・食育には料理をする絵本がとってもおすすめ!
・物語の中で自然と料理をする場面の登場する絵本もあります♪
絵本で発見!食べ物の意外なすがた
よく食べる子には、食育は必要ないかしら?
なんでも食べる子だからって、油断して食育しないのは危険ですよ。普段食べている野菜やお魚ですが、切られていない丸ごとの姿を見せたことはありますか?
野菜はあるけど、魚は…無いかも!!
極端な例ですが、お魚は切り身の姿のまま泳いでいるものだと思っている子がいました。食卓に切り身のお魚しか並ばないので、知らなかったのですね。
それは恐ろしいわね…。でも、野菜はスーパーで見たことがあるはず!
それはよかった!では、畑で育っている野菜は見せたことがありますか?
畑は見たことがないわね。食育って、食べ物をよく食べるようになることがゴールじゃないのね…!
実際に畑まで野菜を見に行くのは難しい人も多いですよね。そういう時に活躍するのが絵本です!
またまた平山和子さんですが、「やさい」という絵本は畑で生き生きと育てられた野菜、お店に並ぶおなじみの野菜、両方の姿をみることのできるとってもおすすめの絵本です。
・よく食べる子にも食育は必要です。
・その子の知らない食べ物の姿を見せてあげられる絵本がおすすめ!
興味津々!子どもの大好きな食べ物が登場する絵本
うちの子は、カレーが大好きでいつも食べたがるんです。
好きな食べ物があるのは素敵ですね!その好きな気持ちをもっと深めてあげるのも、ひとつの食育のかたちですよ。
食べ物だけではなく、絵本への興味が深まるきっかけにもなります。
そうなのね!色々な食べ物を題材にした絵本があるから、助かっちゃうわ。
カレーが大好きな子には、是非カレーが沢山登場する絵本を選んであげてくださいね♪
山のようなカレーが…いえ、本当に山のカレーが登場する絵本があります。
長新太さんの描いた「かえるとカレーライス」は、衝撃的な展開が面白いカレー好きにはたまらない絵本です!
・子どもの大好きな食べ物の絵本を読んであげるのも食育になる!
・好きな食べ物の絵本は、絵本そのものに興味を持つきっかけにもなります♪
食育するなら!食べ物の絵本はこんな時に使おう。
食育に良い絵本の選び方は、様々なのね。どんな食べ物の絵本を選んであげようかしら!
その子の興味関心や、好きな食べ物、知っている物知らない物、様々な面から考えて、素敵な食べ物の絵本を選んであげてくださいね♪
これだ!という食べ物の絵本を見つけたら、どんな風に読んであげればいいのかしら?
普通に読んであげるのも良いですが、せっかくなら更に興味を引きだしてあげられるような工夫ができると素敵ですね!
たとえば、こんな工夫がありますよ。
・絵本を読んだ後に本物の題材の食べ物を食べる。
・題材の食べ物を一緒に買いに行って選んでみる。
・絵本を参考にしながら一緒に料理を作ってみる。
こんなことを子どもと一緒に楽しむことができれば、食育はバッチリ!子どもたちの食の世界はどんどん広がっていくことでしょう♪
本サイトのそれぞれの絵本記事の下部にある、【読み聞かせのポイント】も是非参考に、絵本での食育を楽しんでくださいね。
ここから先はおすすめの食べ物の絵本を沢山ご紹介します!
おすすめの食べ物の絵本一覧
きゅっ きゅっ きゅっ
作:林 明子
出版:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から
・離乳食を食べ始めた子に
・自分でスプーンを使い始めたり、スプーンに興味を持っている頃の子にも
・お気に入りのぬいぐるみを持っている子に
スプーンちゃん
作:小西英子
出版社:福音館書店
発行日:2018年1月15日
おすすめ年齢:0歳から2歳
・食べることが大好き!な子や、自分で食べることに挑戦したい子に
・オノマトペ(擬音語、擬声語)が登場する絵本を楽しむ子に
ぱん だいすき
文:征矢清
絵:ふくしまあきえ
出版社:福音館書店
発行日:2007年6月15日
おすすめ年齢:0歳から3歳頃
・パンが大好き!な子に
・絵本の絵をじっくりと見ることが好きな子に
・お店屋さんごっこに興味のある子に
まるくて おいしいよ
作:こにしえいこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から2歳頃
・特にデザートや果物などを食べることが大好きな子に
・丸いものなど、物の形をなんとなく知り始めた頃に
くだもの
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
2歳から4歳と記載がありますが、離乳食で果物に親しむ時期にもおすすめです。
・離乳食で果物を食べるようになった子に
・果物が大好きで、食べることの楽しさをもっと感じてもらいたい子に
・絵本の絵をじっくりと見ることが好きな子に
にんじん
作・絵:せな けいこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:1歳から
・にんじんが好きな子も、にんじん嫌いな子にも
・動物が出てくる絵本を喜ぶ子に
りんご
文:松野正子
絵:鎌田暢子
出版社:童心社
おすすめ年齢:
出版社では2歳からと紹介されていますが、
1歳頃から充分おすすめの絵本です。
・りんごが大好きな子に
・絵本の絵をじっくりと見るのが好きな子に
・おままごと遊びが好きな子に
いちご
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:2歳から4歳
・いちごが大好きな子に!!
・植物に興味があり、実際の植物や、植物の写真や絵をじっくり見るのが好きな子に
おにぎり
文:平山英三
絵:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:2歳から4歳向き
・おにぎりが大好きな子に
・料理に興味を持っている子に
・食育を目的とした読み聞かせにも
かえるとカレーライス
作:長 新太
出版社:福音館書店
発行日:1996年1月25日
おすすめ年齢:2歳から4歳向き
・面白いものが大好き!ユーモアのある物語絵本を好む子に
・カレーライスが大好きで、いつもお腹いっぱい食べる子に
やさい
作:平山和子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:2歳から4歳
・野菜にもっと興味を持ってもらいたい子に
・絵本の絵をじっくり見ることを楽しむ子に
・食べることの楽しさをもっと感じてもらいたい子に
ぐりとぐら
作:なかがわりえこ
絵:おおむらゆりこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・定番の絵本を読んであげたいときに
・お料理の登場する絵本を好む子に
・動物の出てくる絵本を喜ぶ子に