いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう(絵本)愛されて60年!乗り物好きに

いたずらきかんしゃちゅうちゅう紹介

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」の情報

いたずらきかんしゃちゅうちゅう表紙

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「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」
文・絵:バージニア・リー・バートン
訳:むらおか はなこ
出版社:福音館書店
発行日:1961年8月1日
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
じぶんで読むなら小学校中級向き
サイズ:H31×W24㎝
ページ数:46ページ

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」はこんな子におすすめ

機関車
機関車や電車が大好きな子に

ボリュームのある長いお話を楽しむ子に

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「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」の簡単なあらすじ

ちゅうちゅうは、真っ黒でぴかぴかな、きれいでかわいい機関車です。ちゅうちゅうのことを、機関士たちはとっても可愛がっておりました。

ちゅうちゅうは、重い客車や貨車を引っ張って、小さな町から大きな町まで走っていきます。

ある日、ちゅうちゅうは考えました。

重い客車を引くのはもう嫌だ。わたし一人なら、もっと早くはしれるんだ。そうしたら、みんながわたしを褒めてくれるだろう!

そしてちゅうちゅうは、一人で逃げ出します。ちゅうちゅうの大冒険がはじまるのです!

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」のレビュー

60年もの間愛され続ける、機関車が主人公の名作絵本!

機関車

いつの時代でも、子どもたちに大人気のジャンルってありますよね。

動物、食べもの、乗り物…。そう!今回ご紹介するのは、乗り物が出てくる絵本です。

乗り物といっても、色々な種類がありますね。この絵本に登場するのはズバリ、機関車です。

電気で動く乗り物が主流になりつつある今の時代、あまり機関車は人気が無いのでは…?と、思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!

某有名キャラクターのおかげで、機関車はいまだに子どもたちから一定数の人気を集め続けています。もちろん、某キャラクターを知らない子でも、絵本の中の世界で機関車に親しむこともできますよ!

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」は、勢いよく走っていく機関車の表紙が印象的な絵本。

まさに乗り物好きの子どもが大喜びする絵本です!

見返しのページにも、線路や道路がいっぱい描かれていて見ているだけでも楽しめます。

発行されたのはなんと、1961年!!実に60年もの間、世代をこえて愛され続けている、真の名作絵本です。

・「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」は、乗り物好きが大喜びする絵本!

 

愛されて60年以上の名作絵本!

子どもに想像が広がるモノクロ絵本。絵と文章の融合が見事です。

モノクロ機関車

表紙は赤い色で描かれていますが、本文部分は白黒で描かれています。

一見地味かと思われがちなモノクロの世界ですが、よく見るとちゅうちゅうがぴかぴか輝いているのがわかります。

また、あえて粉っぽさを含めて描くことで、ちゅうちゅうの出す煙や蒸気などが見事に表現されています。

色の無い絵本を読むとき、子どもたちは自分の頭の中で色を想像しながら物語を楽しむことができます。

実は、モノクロ絵本は子どもの想像力を養う練習にぴったりなのです!

またこの絵本は、絵と文のバランスがしっかりと考えられているのが大きな特徴です。

実際に絵本を見てもらえればわかると思うのですが、ちゅうちゅうが通った道や線路に文章が書かれています。文章が絵の一部として、表現されているようなイメージです!

この工夫のおかげで、絵と文が一体となった臨場感が生まれてくるのです。

・「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」は、モノクロ絵本だから想像力が広がる。

文章が絵の一部となっており、臨場感がバツグン!

ハラハラドキドキ、絵も文章もダイナミック!

この作品では、機関車の走る音や汽笛が、オノマトペ(擬音語等)で沢山表現されています。

オノマトペを使用することで、ことばにリズムが生まれ、よりストーリーを感じることができます。

また、大きな駅はこれでもかというほど線路が入り組んで描かれていて、とってもダイナミック! 暴走したちゅうちゅうは、畑の間を駆け抜けたり、跳ね橋を飛び越えたり。

驚きの展開を繰り広げていくので、読んでいる子どもはハラハラドキドキが止まりません

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」は、オノマトペのリズム感が面白い!
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ちゅうちゅうの表情に注目!よく見ると、笑ってる?

表情のある機関車

大冒険を繰り広げるちゅうちゅうですが、暗い森に迷い込んで困ってしまいます。

でも、ちゃんと信頼している大人が助けにきてくれる。そんな展開が、子どもにとっても嬉しいのではないでしょうか。

この作品で是非注目してもらいたいのが、ちゅうちゅうの表情です!

「え、この絵本、ちゅうちゅうに顔なんて描いてないよね?」と思っていませんか?

たしかにはっきりとは描かれていません。だからと言って、表情が無いわけではありませんよ。ちゅうちゅうが逃げ出すことを考えた場面、そして実際に逃げ出す場面をよく見てみてください。

…あれ、ちゅうちゅう、笑ってる?

そして、ちゅうちゅうが暗い森の中にいるシーン。こちらは、なんだかしょんぼりとした表情に見えませんか?

はっきりと顔が描かれているわけではないのですが、実はちゅうちゅうはとっても表情豊かな機関車なのです。

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」の主人公ちゅうちゅうは、よーく見ると表情豊かで愛らしい♪

しっかりと文量があります!集中して楽しめる子におすすめです。

絵本を読む男の子

文量がしっかりとあり、ボリュームのある長めの作品です。途中で場面転換する部分もあるのでちょっと頭を使うかもしれません。

また、この作品はもともと海外の作品なので、もとの英語を載せて販売しているものも存在します。

英語と日本語のCDもついているみたいですね。

描き込みもたくさんあり、ひとつひとつの絵を見るのが楽しい作品なので、集中力の出てくる4歳以降に特に楽しめる作品ではないでしょうか?

長い作品でも集中して楽しむことのできる子におすすめの作品となっています♪

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」の読み聞かせのポイント

いたずらきかんしゃちゅうちゅう表紙

・少し長いお話ですが、投げやりにせず丁寧に読んであげましょう。

機関車のスピード感を意識して、でも早口にならないように気を付けて読んでみましょう。

オノマトペ(擬音語等)をリズムよく、楽しく読んでみましょう。

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「ちいさいおうち」
文・絵:バージニア・リー・バートン
訳:石井桃子
出版:岩波書店
おすすめ年齢:5歳から

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