「またもりへ」の情報
「またもりへ」
文・絵:マリー・ホール・エッツ
訳:まさき るりこ
出版社:福音館書店
発行日:1969年3月1日
おすすめ年齢:
読んであげるなら2歳から
自分で読むなら6歳向き
サイズ:H19×W27㎝
ページ数:40ページ
「またもりへ」はこんな子におすすめ
・動物が沢山出てくる絵本を好む子に
・前作「もりのなか」を楽しんだ後に読むのがよりおすすめです
・お父さんの読み聞かせにもおすすめな絵本です!
「またもりへ」の簡単なあらすじ
ぼくは森が騒がしいので見に行くと、動物たちが待っていました。
動物たちは、得意な事で腕比べをするところ。ぼくは呼び出し係を任されました。
「またもりへ」のレビュー
前作に負けないファンタジーが待っています。
ファンタジー絵本の王道とも言える、「もりのなか」!不思議な世界観に子どもたちが夢中になる作品です。
そんな「もりのなか」には、続編があるのをご存じでしょうか。
今回ご紹介するのは、「またもりへ」です。前作にも負けないくらい不思議なファンタジーが待っています。
いきなりはじまるファンタジーに迷い込んで。
「またもりへ」は、前作と同じくモノクロ絵本です。色がついていないことにより、より不思議で、想像力がどんどん湧き上がってきます。
絵本の見返しで、森の中に沢山の動物たちがかくれんぼしているのが面白い!
どんな動物がいるか、子どもたちは夢中になって眺めます。この動物たちは、主人公のぼくだけに見えているのかもしれませんね。
前作「もりのなか」に比べて、絵本の冒頭部分からいきなりファンタジーがはじまります。
「もりのなか」を読んだことのある子は、すんなりとファンタジーの世界に入り込めるはず!前作を読んでから「またもりへ」を読むことをおすすめします。
・前作の「もりのなか」を読んだことのある子におすすめです。
「またもりへ」の動物たちは力強い!腕自慢を楽しんで。
物語の中核となるのは、動物たちの腕自慢です。
腕自慢は、繰り返し表現となっており、物語を分かりやすく楽しむことができます。
動物たちの自慢の得意技は、どれも動物たちの力強さや賢さを感じることができて、とっても面白いポイント。
他の動物の力自慢を、感心したり、口をあんぐり開けて見ている動物たちの表情が愛らしいです。
腕自慢の結末は…? 子どもと一緒に参加しよう!
さて、動物たちの腕比べで一番になったのは誰なのでしょうか。動物たち皆が身を乗り出してみるような、とっても素敵な得意技ですよ。
読んでいる子どもも、腕自慢に参加したくなってくるような結末です。
絵本を読みながら、動物たちの腕自慢に一緒に参加して楽しみましょう!
ファンタジーから帰ってくる場所に、お父さん。
前作と同様に、「またもりへ」でもファンタジーの世界から現実に戻してくれるのはお父さんです。
前作同様、ちゃんと帰って来れるファンタジーは、子どもにとって安心できる物語です。
でも、よく見てみると、動物たちがくれた花輪はまだ残っていて、最後はお父さんの手の中に。楽しかったファンタジー世界のなごりでしょうか。
ぼくのことを誰よりも一番!と考えてくれるお父さん。その言葉が、大人の世知辛い生き方を絶妙に表現しています。
そして、ぼくと手をつないでファンタジーの森から仲良く帰ってゆくのです。
不思議なファンタジーを、何度だって楽しんで!
「またもりへ」は、不思議な世界観を何度でも楽しむことができる絵本です。
前作の「もりのなか」を楽しんでいる子は、気に入ること間違いなしですよ!
素敵なファンタジー絵本を、是非楽しんでみてくださいね♪
「またもりへ」の読み聞かせのポイント
・穏やかな世界観をたっぷりと感じながら読み聞かせてみましょう。
・絵本を読んだら、力比べに一緒に参加してみましょう。
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「もりのなか」
文・絵:マリー・ホール・エッツ
訳:まさき るりこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら2歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・不思議なことが大好きで、ファンタジー作品を楽しむ子に
・動物がたくさん出てくる絵本を喜ぶ子に
・お父さんの読み聞かせにもおすすめ