「たんたん ぼうや」の情報
「たんたん ぼうや」
文:かんざわとしこ
絵:やぎゅうげんいちろう
出版社:福音館書店
発行日:1998年4月15日
おすすめ年齢:0歳から3歳頃
サイズ:H20×W19㎝
ページ数:20ページ
シリーズ:0.1.2.えほん
「たんたん ぼうや」はこんな子におすすめ
・オノマトペ(擬音語・擬声語等)の登場する絵本を喜ぶ子に
・生活の中でリズムを楽しんでいる子に
・動物が沢山登場する絵本を喜ぶ子に
・寝かしつけ(特にお昼寝前)の時間の読み聞かせにも
「たんたん ぼうや」の簡単なあらすじ
たんたんぼうやが歩くと、後ろから動物たちも、たんたんとついてきます。
そこにおさるがやってくると…?
どんどん登場する動物たちと一緒に遊ぶ様子が楽しい絵本です。
「たんたん ぼうや」のレビュー
子どもたちはリズミカルな絵本が大好き!
生活のなかでリズム感の良い音楽やことばと出会うと、子どもたちはすぐに覚えて口に出すことを楽しんだりしませんか?
子どもにとって、リズムはとっても身近なものです。
抑揚の無い長くて難しいことばよりも、リズミカルなことばの方が耳馴染みが良く、記憶に残りやすいのですね。
なので、絵本もリズミカルなことばが使われている物がよく喜ばれます。
今回ご紹介する絵本は、絵本の文章全体がとってもリズミカル!
タイトルは、「たんたん ぼうや」文章を読んでいるだけで楽しくなってくる絵本です。
歌っちゃう?「たんたんたん」とリズム感が楽しいことば
「たんたん ぼうや」は何といっても、ことばの生みだすリズム感がすごいのです!
文章を読むだけでまるでメロディーがあるかのように自然とリズムが生まれてくるようなことば選びが大きな特徴です。
個人的には絵本と音楽を合わせることが好きなので、この絵本の文章にメロディーをつけてみたくなりますね。
4拍子のリズムに当てはめれば、簡単にオリジナルのメロディーが作れそうな文章です♪
音楽の勉強を特にしていない人でも、読んでいるうちに自然としっくりとくるメロディーが見つけられるかもしれませんよ。
「たんたん ぼうや」の魅力は、まるで歌詞のようにリズミカルなことばたち!
文章に負けない!やぎゅうさんの絵は個性的
「たんたん ぼうや」の軽快なことばはとっても特徴的なので、絵も特徴的なものでないと文章に負けてしまうかもしれませんね。
しかしこの絵本は、やぎゅうさんの描く味のある絵が絶妙に合っているのです。
にっこりと笑ったたんたんぼうやや、動物たちの絵を見ていると、とっても楽しい気持ちにさせてくれます。
また、背景の色にも特徴があります。最初は白かった背景ですが、物語の進行と共に黄色→赤→緑と変化しています。
黄色や赤に変化するときに物語の盛り上がりを感じ、最後の緑色で落ち着き、安らぎを感じることのできる仕組みとなっています。
「たんたん ぼうや」は、味のある絵や考え抜かれた色使いで楽しめる絵本!
たんたんぼうやと動物たちの真似っこ!
絵本の中で、動きの模倣をする場面も登場します。一緒に動きを真似してみるのも楽しいですよ!
ただ、後述する寝かしつけの読み聞かせに使いたい場合は、元気な気分になってしまってなかなか寝付けないかも…?
絵本の真似をして遊びたい子には、遊びの時間用の絵本として使用するのが良いですね♪
寝かしつけで読みたい人は、お昼寝前がおすすめです
「たんたん ぼうや」の絵本の最後には、皆で眠る描写が登場します。眠る描写の出てくる絵本は寝かしつけにおすすめです。
特にこの絵本は、みんなで元気に遊んだ後に眠る、というストーリーなので、夜の静かな寝かしつけの時間よりも、午前中を楽しんだ後のお昼寝前の読み聞かせにおすすめな絵本です。
リズム感が楽しい「たんたん ぼうや」は、読んでいるうちに歌ってみたくなる一冊です。是非読んでみてくださいね♪
「たんたん ぼうや」の読み聞かせのポイント
・明るい口調で読めば、自然とリズミカルになる絵本です。読んでいるうちにメロディーを思いついたら取り入れてみて。
・絵本の真似っこ遊びをするのも楽しい!ただおやすみ前は少し注意です。
・寝かしつけの読み聞かせに使うなら、夜よりもお昼寝前がおすすめです。
作者の他の作品
やぎゅうげんいちろうさんの作品
「いーはとあーは」
作:やぎゅうげんいちろう
出版社:福音館書店
発行日:2003年5月
おすすめ年齢:
2歳~4歳と記載がありますが、
大人の歯に生え変わる6歳~7歳頃までおすすめの作品です。
・歯磨きの習慣がついてきたけど、もっと興味を持ってもらいたいときに
・歯磨きを嫌がったり、面倒がる子どもに
・大人の歯に生え変わる時期に
「くらい くらい」
文:はせがわせつこ
絵:やぎゅうげんいちろう
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から
・生き物がたくさん出てくる絵本を喜ぶ子に
・明るい、暗いの感覚がわかるようになってきた子や、スイッチを触るのが好きな子に
・繰り返しの表現が出てくる絵本を楽しんでいる子に
・想像することの楽しさを感じ始めた子に