「どろんこハリー」の情報
「どろんこハリー」
文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:わたなべ しげお
出版社:福音館書店
発行日:1964年3月15日
おすすめ年齢:4歳から6歳
サイズ:H30×W22㎝
ページ数:32ページ
シリーズ:どろんこハリーシリーズ
「どろんこハリー」はこんな子におすすめ
・外で元気よく遊んでいつもどろんこになって帰ってくる子に
・お風呂に入って体を清潔にすることの気持ちよさをもっと感じてもらいたい子に
・犬が好きで、犬の登場する話を喜ぶ子に
「どろんこハリー」の簡単なあらすじ
ハリーは、黒いぶち模様のある、白い犬です。お風呂に入ることが大嫌いなハリーは、お湯を入れる音が聞こえると逃げ出してしまいました。
道路の工事現場で遊んで、泥だらけに!
線路の近くで遊んで、すすだらけに!!
汚れすぎて、白いぶち模様のある黒い犬になってしまったハリー。普段の姿と違うので、家族に自分がハリーだと気づいてもらえない。
さあ大変です!
「どろんこハリー」のレビュー
手洗いうがいに、入浴!清潔は大切
清潔を保つには、手洗いうがいだけでいい?…いえいえ、忘れてはいけない、入浴!!
今回ご紹介する「どろんこハリー」は、お風呂に入ることが嫌いな犬のお話です。
体が汚れすぎて大変なことになってしまうおちゃめな犬のハリーです!
的確な翻訳で、愛され続けた物語
「どろんこハリー」は、50年以上も読みつがれ、愛され続けてきた名作絵本です!
どろんこ遊びが大好きな子って、多いですよね。
わたなべ しげおさんの訳した「どろんこハリー」というタイトルまで、惹かれてしまう魅力があります。
ちなみに原作の英語版のタイトルは、「Harry the Dirty Dog」です。
これがもしも「ハリー ~汚い犬~」なんて訳されていたら、誰もこの絵本を手に取ろうとはしなかったことでしょう。
元は異国語の絵本でも、翻訳者の方々は日本の文化や風習、ことばのリズムや響きなど、様々な事柄に配慮して、最適な日本語に訳しています。
だから目で見て楽しい、耳できいて嬉しい絵本になるのですね。
・日本語訳のこだわりが愛される理由。
限られた色使いで広がる世界!
この絵本は色使いに強い特徴があります。白と黒以外に使用している色はグリーンとオレンジのみとなっています。
限られた色使いなのですが、不思議と世界は鮮やかに彩られているのです。色の濃淡を使い分けるだけで、あらゆる物の色が表現されていることに、びっくり!
余計な色を使いすぎないことで、読み手に想像してもらう余白が作られています。
本物の犬そっくりなハリー!描き込みを見るのも楽しい
つぶらな瞳がチャーミングなハリー。元気に遊んだり、土を掘ったりと生き生きと動いている姿は、本物の犬とそっくりです。
ハリーはわんぱくで、活発!楽しく遊びまわるその姿に、子どもたちは共感することでしょう。
よく見てみると、働く車や電車など、様々な物が登場します。車好きな子も大喜び!
描き込みを眺めるのもとっても楽しいですよ!
子どもとおんなじハリーに、共感する一冊です!
お風呂に入るのが苦手なハリーですが、楽しく遊んでいるうちに真っ黒に汚れてしまいました。白い犬から黒い犬に見た目が変わってしまい、家族にハリーだと気づいてもらえません。
困ってしょんぼりしてしまったハリーの表情から、清潔にすることの大切さを学べる絵本です。
最後は無事におうちに帰れて、安心しきったハリー。
外で楽しく遊んで、おうちに帰ってゆったりとくつろいで…と、ハリーの生活は子どもたちとおんなじ!これもこの作品が愛され続ける理由のひとつなのでしょうね。
また、「どろんこハリー」はもともと海外の作品なので、もとの英語を載せて販売しているものも存在します。
英語と日本語のCDもついているみたいです!
まるで子どものようなハリーと一緒に清潔にすることの大切さを学びましょう!
「どろんこハリー」はとってもおすすめの絵本ですよ。
「どろんこハリー」の読み聞かせのポイント
・ハリーの気持ちに寄り添い、遊ぶときは元気に、しょんぼりしているときはしょんぼりと読み聞かせてあげましょう。
・外でどろんこになって遊んだ日に読み聞かせてあげてみましょう。
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・動物の出てくる絵本が好きな子に
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