「かえるとカレーライス」の情報
「かえるとカレーライス」
作:長 新太
出版社:福音館書店
発行日:1996年1月25日
おすすめ年齢:2歳から4歳向き
サイズ:H22×W21㎝
ページ数:24ページ
「かえるとカレーライス」はこんな子におすすめ
・面白いものが大好き!ユーモアのある物語絵本を好む子に
・カレーライスが大好きで、いつもお腹いっぱい食べる子に
「かえるとカレーライス」の簡単なあらすじ
かえるが住んでいる池のそばに、白くて大きな山がありました。
山がぶるぶる震えたかと思うと…ドーン!
山の上から、ドロドロしたものが流れてきます。なんだかカレーのにおいがしてきて…?
「かえるとカレーライス」のレビュー
子どもたちの大好きな食べ物、カレーライス!
子どもたちって、どうしてあんなにカレーライスが好きなのでしょうか。学校給食でも、常に争奪戦だった記憶があります。
カレーをお腹いっぱい食べたいな…。そんな願望を持っている子どもに、こんな絵本を読んであげるのはいかがでしょうか。
今回ご紹介する絵本のタイトルは、「かえるとカレーライス」です。どういうこと?と感じざるを得ないこのタイトル。
それもそのはず。ぶっ飛んだ絵本が得意のナンセンスの神様、長新太さんの作品です。
表紙は、中心に描かれたかえると、黄色と白の2色の背景。
この背景…まさか、いやいやこんなに大きいのだから、そんなはずはないよね…と思いながら、絵本のページをめくってみましょう。
「かえるとカレーライス」は低年齢児から、自分で読む年齢まで!鮮やかな色と太い文字
「かえるとカレーライス」の絵は、力強い筆遣いで描かれています。色の数は、あまり多くありません。青い空と池。緑の野原にかえる。白い山。そして…黄色いカレー!
色数は多くないのにひとつひとつがとても鮮やかで、低年齢児にも見やすいでしょう。楽しい気分になる絵本です。
文字も太く大きく見やすいのも大きな特徴!読み聞かせをしてもらう年齢だけではなく、自分で文字を読み始める年齢にもおすすめできる絵本です。
え、噓でしょ!?と叫びたくなる展開の数々。
「かえるとカレーライス」は、ナンセンスの神様の描く絵本です。その展開は常識ではありえないものばかり!
始まりは、いたって普通です。大きな山。池に住んでいるかえる。
すると、突然、山が噴火!流れてきたのは溶岩…ではなく、カレールー?
そして山は、巨大なカレーライスに!ページをめくるごとにどんどん不思議の世界に迷い込んでいきます。
長新太さんのナンセンスの世界観は、この絵本でも存分に発揮されています!
始まりは普通なのに、山が普通じゃない。かと思ったら、かえるも普通じゃない…!
そう、かえるの食欲は、ただものではありませんよ。ページをめくった瞬間、え!?もうこんなに食べたの…?
この絵本は、理屈で考えるのはやめましょう。あっと驚く展開に、口をあんぐり開けてのめり込んでいく、そんな作品です。
「かえるとカレーライス」は、長新太さんの世界観が爆発!ユーモアあふれる物語が大好きな子どもたちの心に刺さる作品です。
とにかく面白い絵本が読みたい!そんな子におすすめできる絵本です。
「かえるとカレーライス」の読み聞かせのポイント
・山が噴火する場面は、「ドーン」という文字が大きく書かれています。子どもが驚いてしまわない程度に、インパクトをつけて読みましょう。
・かえるの鳴き声は、絵本の面白いポイント。リズム感よく、軽やかに読んであげましょう。
・この絵本を読んだ日のご飯は、カレーライスはいかがでしょうか?もちろん、カレーライスを食べた後に読むのもおすすめですよ♪
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