「おつきさまこんばんは」の情報
「おつきさまこんばんは」
作:林 明子
出版社:福音館書店
発行日:1986年6月20日
おすすめ年齢:0歳から
サイズ:H18×W18㎝
ページ数:20ページ
シリーズ:くつくつあるけのほん
「おつきさまこんばんは」はこんな子におすすめ
・赤ちゃんの寝かしつけにぴったりな絵本を探しているときに
・人の顔や、顔が出てくる絵をじっと見つめるようになった子に
「おつきさまこんばんは」の簡単なあらすじ
夜になりました、暗いお空。おや、明るくなってお月様が出てきたよ。
すると雲が出てきてお月様の顔を隠してしまって…。
「おつきさまこんばんは」のレビュー
「月」をテーマにした絵本で、最初に手に取ってもらいたい作品
月をテーマにした絵本は、沢山あります。
夜空にぽっかり浮かんで輝き、いつも自分についてきているように見えるお月様。子どもたちにとって不思議で素敵な物の象徴となっています。
そんな数ある月の絵本のなかでも、最初に手に取って頂きたい作品があります。
今回ご紹介する、「おつきさまこんばんは」です。
この絵本は、まだ本物の月を自分の目で見て認識できないような小さな赤ちゃんでも、充分に楽しめることのできる絵本です。
赤ちゃんたちは本物のお月様はまだわからなくても、夜の暗さや静けさなどは何となくわかっているので、おやすみ前の読み聞かせにぴったりの絵本です。
こちらは、「くつくつあるけ」シリーズの作品です。このシリーズの絵本は全作品赤ちゃんに非常におすすめなので、是非チェックしてみてください。
「くつくつあるけ」シリーズは娘にもいつも読んであげているシリーズで、娘は「おつきさまこんばんは」が大好き!ちょうど1歳頃から楽しくなってきた絵本です。
絵本から目を離せない!赤ちゃんを惹きつける魅力があります。
タイトルが書かれたページは、背景は青色で、おうちの電気もまだついていません。
ページをめくると、夜になり、濃い藍色で暗い夜が表現されています。見えるのは猫やおうちの影、まどから見える灯りだけ。
そこに現れるお月様の光が、とても眩しく、赤ちゃんは目を離せません。
屋根の上にゆっくりと現れるお月様。
夜になったら暗くなり、時間の経過とともに月が現れるのは、大人にとっては当たり前のことですが、赤ちゃんにとっては新鮮なことなのです。
お月様がこっちをまっすぐに見るので、赤ちゃんもくぎ付け。
顔の認識がやっとできるようになった赤ちゃんには、横顔が描かれている絵本よりも、登場人物がまっすぐ正面を見ている絵本がわかりやすくおすすめです。
お月様は微笑んだり、嫌だなぁという顔をしたり、とっても表情豊かです。
特に、一番最後のページが赤ちゃんに大人気!まっすぐこっちを見て優しく微笑んでくれるお月様に、絵本を見ている赤ちゃんも一緒ににっこり笑顔になります♪
日常でよく聞くことばを使った絵本は良い絵本♪
ゆったりとして詩的な文章に、夜の挨拶である「こんばんは」や、別れの挨拶である「さようなら」などの日常で使うことばが沢山使用されています。
「まだまだ小さな赤ちゃんだから、わからないでしょ」と、思うことなかれ!
赤ちゃんは、大人が思っている以上に、普段から周りの声や音に耳を傾けているのですよ。
赤ちゃんにとっては、自分の聞いたことのあることばが出てくる絵本は嬉しいものです。急いでページをめくらずに、絵本のことばや、世界観を楽しんでみてください。
大人も楽しい!猫に注目!
読み聞かせをしてあげるときに、大人が見て楽しいポイントもあります♪
屋根の上でくつろぐ2匹の猫たちです。
屋根にぴょんっと飛び乗り、お月様を眺めている猫たち。雲がお月様を隠してしまう場面では、驚いて背中の毛を逆立てて、しっぽはピーンと伸びています。
またお月様の顔が出てくると、安心して2匹は寄り添います。
この猫たちが、読んでもらっている赤ちゃんの気持ちを表現しているようで愛らしさ満点なのです。
子どもが少し大きくなってから読んであげると、猫にも注目するようになってくれますよ。
お月様の優しい表情に癒される「おつきさまこんばんは」
なんと、絵本ナビ限定でマグカップを販売しているようです。内側が黄色でとっても可愛い♪
裏表紙のお月様の表情も、とってもチャーミングでみんな大喜び!赤ちゃんの寝かしつけに最適な一冊、是非読んであげてみてくださいね♪
「おつきさまこんばんは」の読み聞かせのポイント
・夜、寝る前の時間に読み聞かせてあげましょう。
・優しい口調でゆったりとした気持ちで読み聞かせてあげましょう。
・少し大きくなったら、夜のお出かけの時に本物のお月様を探してみましょう。
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