「くつくつあるけのほん」は、福音館書店から出ている、シリーズ絵本です。
作者は林明子さん!子どもだけでなく、大人からの人気の声も多い絵本界ではとても有名な方です。
そんな「くつくつあるけのほん」は、0歳から楽しむことができ、赤ちゃんたちから絶大な人気があります!
うちも「くつくつあるけのほん」は4冊すべて持っています!
娘は0歳から楽しんでいましたが、1歳を過ぎた頃からもっと楽しくなってきたみたいです♪
「くつくつあるけのほん」は、なぜ赤ちゃんに人気なのでしょうか?その秘密を探ってみたところ、5つのポイントを発見しました!
- 赤ちゃんの生活に密着!共感できるテーマ
- 赤ちゃんの成長を応援!
- 赤ちゃんにはっきり見やすい色使い
- 大人が見ても可愛い!表情豊かな登場人物
- 赤ちゃんもよく知っていることばでお話
今回は、「くつくつあるけのほん」の5つの秘密に迫っていきますよ。
全部で4冊ある「くつくつあるけのほん」シリーズ。1冊ずつでも販売していますし、4冊セットでも販売していますよ。
また後で詳しくお話しますが、4冊セットは出産祝いに人気なんですよ♪
実は私も自分の子どもに、「くつくつあるけのほん」4冊セットを迷わず購入しました。
それでは本題!「くつくつあるけのほん」はなぜ赤ちゃんに人気なの?
赤ちゃんの生活に密着!共感できるテーマ
「くつくつあるけのほん」シリーズ4作品のテーマを見ていきましょう。
1冊目「くつくつあるけ」
→赤ちゃんの靴が大冒険するお話
2冊目「おててがでたよ」
→赤ちゃんがお着がえするお話
3冊目「きゅっ きゅっ きゅっ」
→赤ちゃんがスープを食べるお話
4冊目「おつきさまこんばんは」
→夜になって月が出てくるお話
さて、この4冊の絵本のテーマ、共通点は何だと思いますか?
答えは、「赤ちゃんにとって身近な出来事」です!
自分の知っていること、体験したことがテーマの物語は、赤ちゃん絵本として優れている特徴です。
赤ちゃんにとっては、知らない世界のファンタジーはまだわかりません。身近な出来事をテーマにしている「くつくつあるけのほん」は、赤ちゃんに大人気です!
「くつくつあるけのほん」は、赤ちゃんにとって身近な出来事をテーマにしている。
赤ちゃんの成長を応援!
さて、先ほどの4作品のテーマ、もう一度よく見てみましょう。
運動、着替え、食事、睡眠…。
そう!人間の生活の基盤、衣食住がテーマとなっているのです。この衣食住を繰り返して赤ちゃんは成長していきます。
「今までは大人にしてもらっていたけど、自分でできるようになったよ!」
「ほら見て、こんなこともできるんだよ!」
絵本の中には、そんな嬉しい瞬間が沢山描かれています。
「くつくつあるけのほん」は、赤ちゃんの成長を応援しているのです♪
「くつくつあるけのほん」は、赤ちゃんの成長の喜びを描いている。
赤ちゃんにはっきり見やすい色使い
「くつくつあるけのほん」の4冊の絵をよく見てみると、まぶしいほどはっきりした色だなぁ、と思いませんか?
実は、このシリーズでは反対色を多用しているのです。反対色とは、色相環で正反対にある関係の色の組合せのことです。
(完全な反対色ではない色もありますが、反対色に近い色のため、当記事では「反対色」と表現しています。)
どうして反対色を使用するのでしょうか?
赤ちゃんの視力は、まだ成長途中です。淡い色彩、ぼんやりした輪郭はよく見えていません。そこで、反対色を使います!反対色を隣同士に並べると、色と色の境目がすごくはっきりとします。
すると、成長途中の赤ちゃんの目にもよく見えるようになります。
また、背景があり、真ん中に大きく絵が描かれている、という特徴もありますね。 余計な描き込みが無いので、赤ちゃんも気が散らずに絵に注目できるのです。
・「くつくつあるけのほん」は、反対色を使用することで赤ちゃんの目にもはっきりと見える。
・余計な描き込みが無いことで赤ちゃんは絵だけに注目する。
大人が見ても可愛い!表情豊かな登場人物
「くつくつあるけのほん」に登場する人や物は、とっても表情豊かです。
赤ちゃんはもちろん、ぬいぐるみもどことなく嬉しそうな顔をします。夜空に浮かぶお月様は、とっても優しい笑顔で微笑みます。
何といっても私のおすすめは、靴の表情です!一冊目の「くつくつあるけ」を是非見てください。
靴紐の先の動き、革の歪み、そのひとつひとつが驚くほど表情豊かなのです!
この絵本を初めて見たときは本当に驚きでした。それからというもの、私は林明子さんの絵が大好きなのです!
「くつくつあるけのほん」は、登場する人や物、全てが表情豊かに描かれている。
赤ちゃんもよく知っていることばでお話
「くつくつあるけのほん」の文章は、話しことばで構成されています。読み聞かせをする大人にとって読みやすい絵本です。
赤ちゃんにとっても、普段のお話に近いことばで語り掛けてくれるので、自然に受け入れることができるのです。
また、日常で使う挨拶を使用している絵本もあります。
日常的に使うことばは、赤ちゃんもよく知っています。自分の知っていることばが絵本に出てくると、赤ちゃんにとって嬉しいのです!
日常生活で使ったり、絵本で聞いたり、それを繰り返して赤ちゃんはことばを習得していきます。
また、オノマトペ(擬音語等)もたくさん使われています。
オノマトペは響きが良く、赤ちゃんにとって耳で聴いて楽しいことばです。また、話しはじめでも口にしやすく、言うのも楽しいことばです。
オノマトペについては、こちらの記事で詳しく説明しています。よろしければご覧ください。
「くつくつあるけのほん」のことばは、赤ちゃんにとって嬉しい工夫がいっぱいなのです!
・「くつくつあるけのほん」の文章は、自然な話しことばで構成されている。
・日常的な挨拶も多用され、ことばの習得にもおすすめ。
・オノマトペ(擬音語等)で聴いて話して楽しい!
4冊セットは出産祝いに人気です♪
「くつくつあるけのほん」は、0歳の赤ちゃんから幼児期まで長く楽しめる絵本です。
少し小さめのサイズ感は、赤ちゃんにも見やすく、扱いやすいという特徴もあります。
全部で4冊、というちょうどいい数もあり、出産祝いの絵本として非常に人気のシリーズです。出産祝いで絵本のプレゼントは、とても喜ばれますよ!
もちろん、自分の子ども用でも良いですし、保育園でも子どもたちに大人気のシリーズです!
どの絵本も素晴らしい絵本ですので、4冊セットを揃えることは非常におすすめです。
「くつくつあるけのほん」は、4冊まとめて持っていても後悔しない、とってもおすすめの絵本シリーズです♪
「くつくつあるけのほん」レビュー記事
くつくつあるけ
作:林 明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から
・初めての靴(ファーストシューズ)を履いて出かける時期に
・自分の足で歩くことが大好きな子に
おててがでたよ
作:林 明子
出版:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から
・自分や人の体をじっと見つめたり、興味を持っている子に
・服を着せるときに自分の力で腕を出そうとしたり、ひとりで着ようとする子に
きゅっ きゅっ きゅっ
作:林 明子
出版:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から
・離乳食を食べ始めた子に
・自分でスプーンを使い始めたり、スプーンに興味を持っている頃の子にも
・お気に入りのぬいぐるみを持っている子に
おつきさまこんばんは
作:林 明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:0歳から
・赤ちゃんの寝かしつけにぴったりな絵本を探しているときに
・人の顔や、顔が出てくる絵をじっと見つめるようになった子に