ファンタジー絵本はどうして人気なのかな?
ファンタジー絵本の選び方やおすすめ作品を教えて欲しい!
今回のコラムでは、こんな疑問にお答えします!
・ファンタジー絵本が人気の理由とは?
・楽しいファンタジー絵本の選び方を教えます!
・記事下部では、ファンタジー絵本のおすすめ作品をたっぷりご紹介!
不思議がいっぱい!ファンタジー絵本ってどんなもの?
ファンタジー絵本とは、現実の世界では起こり得ないような空想の世界が描かれた絵本のことです。
具体的には、動物がまるで人間のように動いていたり、現実世界では存在しない物や生き物が描かれていたり、まるで魔法のような力が使えたり…。
そのファンタジーの内容は、絵本によって様々。ファンタジー絵本は個性的な絵本が多いように感じます。
子どもたちは、そんなファンタジー絵本が大好き!ファンタジー絵本は、どうして人気があるのでしょうか?
ファンタジー絵本の人気の秘密は、空想の世界を旅できるから!
ファンタジー絵本が楽しい理由は、何といっても現実ではありえない不思議な世界に自由に入り込むことができるからです!
子どもたちは、もともと自由な発想を持ったりイメージしたりすることが大好きです。もしも〇〇だったら…?もしも△△ができたら…!と想像することって、大人になっても楽しいことだと思いませんか?
そんな楽しいファンタジーを手軽に味わうことができるのが、ファンタジー絵本!絵本の表紙を開くだけで、あっという間に空想の世界を旅することができるのです。
ファンタジー絵本の選び方!こんな作品がおすすめです。
ファンタジー絵本が楽しいことはわかったけど…。一体どんな絵本を選べばいいのかしら?
では、具体的にどのようなファンタジー絵本を選べばいいか、その選び方をアドバイスしますね。
日常からはじまるファンタジー絵本は、子どもにとってイメージしやすい!
ファンタジー絵本は、子どもにとってイメージしやすい内容を選ぶとよいでしょう。
ファンタジー絵本は、空想の世界の物語です。その空想があまりにも突拍子の無い内容だと、せっかく絵本を読んでいても子どもたちがファンタジーについていけないことがあります。
なので、ファンタジー絵本の選び方のひとつとして、子どもにとってイメージのしやすいものが挙げられます。
どんなファンタジー絵本ならイメージがしやすいのかしら?
子どもたちにとって日常の風景から、少しずつファンタジーの世界が広がっていくような絵本だと、イメージしやすいですね。
たとえば、「おふろだいすき」という絵本は、お風呂に入るという日常からどんどんファンタジーの世界が広がっていくという内容です。
このような絵本だと、子どもたちが違和感なく自然にファンタジーの世界に入り込んでいくことができるでしょう。
・ファンタジー絵本の選び方は、子どもにとってイメージしやすい絵本を選ぶのがおすすめ!
・子どもにとって日常の風景から広がるファンタジーは特にわかりやすい。
他にもある!日常からはじまるファンタジー絵本
動物や身近な物が擬人化されているファンタジー絵本は親しみやすい!
また、動物や身近な物が擬人化されている絵本は、子どもたちにとって親しみやすい絵本のようです。
子どもたちが大好きな動物!動物がまるで人間のように動くファンタジー絵本は、子どもたちが親しんで楽しめる絵本のひとつです。ファンタジー絵本の選び方に悩んだら、動物が擬人化されている絵本を選んでみましょう。
動物が擬人化されている絵本の中で、とっても有名な作品は「ぐりとぐら」ですね。子どもたちに大人気の要素がたっぷり詰め込まれたファンタジー絵本です。
他にもある!動物や身近な物が擬人化されたファンタジー絵本
日常にちょっとだけファンタジー要素が足された絵本もおすすめ!
ファンタジー絵本といっても、必ずしも沢山の不思議に満ちている必要はありません。日常にほんの少しだけファンタジー要素がプラスされた絵本もおすすめです!
ファンタジー絵本の選び方として、必ず魔法のような世界が広がっている作品を選ぶ必要はありません。
日常に溶け込んでいるファンタジー絵本を読むと、自分の住んでいるこの世界にも不思議で素敵なことがあるかもしれない!とわくわくした気持ちになります。
「こんとあき」は、いたって日常の物語に見えますが、主人公のあきは当たり前のようにぬいぐるみのこんと会話をしています。
大切にしているぬいぐるみとおしゃべりができる!こんな素敵なほんのりファンタジーも楽しくおすすめです。
想像力無限大!イメージが広がるファンタジーがおすすめ!
物語の内容だけでなく、読者自身が想像力を広げられる余白のあるファンタジー絵本を選ぶのもおすすめです!
想像力を広げられる余白…?
はい!たとえば、モノクロ絵本で色彩に想像できる余白があったり、遊びに発展できるファンタジーだったり…など、その形態は様々です。
なかでも「もりのなか」という絵本は、ちょうどいい謎めき具合のあるモノクロ絵本で、色彩を想像したり、不思議な世界観について考えることのできるおすすめのファンタジーです!
また、「きょだいな きょだいな」もおすすめです。もしも巨大な○○があったら…と、想像する遊びに発展させることができるファンタジー絵本ですよ♪
是非、その内容や世界観から更にイメージを膨らませることができるファンタジー絵本を選んであげましょう。絵本を読んでイメージしたり遊んだりすることは、子どもの想像力の育ちをサポートすることができるのです!
他にもある!イメージが広がるファンタジー絵本
現実世界に帰ってこられるファンタジー絵本がおすすめ!
ファンタジー絵本の選び方のひとつとして、現実世界に帰ってこられる絵本を選ぶのがおすすめです!
現実世界に帰ってこられるとは…?
やはりファンタジーの世界に行きっぱなしでは、不安な気持ちになってしまいます。
なので、ファンタジーを楽しんだ後に、たとえば家族のもとなど、子どもにとって安心する場所に帰ってくる描写のある絵本がおすすめなんです!
不安な気持ちを感じやすい子に選ぶファンタジー絵本は、安心感のある帰ってくる描写のある絵本がおすすめ!
先にご紹介した「おふろだいすき」「もりのなか」「きょだいな きょだいな」は、現実世界に帰ってくる描写のある絵本です。
もっと帰ってきた描写がわかりやすいファンタジー絵本では、「めっきらもっきら どおんどん」がおすすめです!妖怪たちの世界で思い切り遊んだ後、お母さんのもとへ帰っていく物語です。
ファンタジーな世界観を簡単に作り出せてしまうのは、絵本ならでは!
是非素敵なファンタジー作品を選んで楽しんでみてくださいね♪
ファンタジー絵本は楽しい作品がいっぱいです!選び方がわかったところで、ここからは更に沢山のファンタジー絵本を年齢別でたっぷりとご紹介します。ファンタジー絵本選びの参考にしてみてくださいね♪
おすすめファンタジー絵本一覧
スプーンちゃん
作:小西英子
出版社:福音館書店
発行日:2018年1月15日
おすすめ年齢:0歳から2歳
・食べることが大好き!な子や、自分で食べることに挑戦したい子に
・オノマトペ(擬音語、擬声語)が登場する絵本を楽しむ子に
のせて のせて
文:松谷みよ子
絵:東光寺 啓
出版社:童心社
おすすめ年齢:0歳から
・乗り物に興味のある子に
・動物が出てくる絵本を喜ぶ子に
あーんあん
作・絵:せな けいこ
出版社:福音館書店
発行日:1972年12月1日
おすすめ年齢:1歳から
・初めてひとりで幼稚園や保育園に行く時期に
・まだまだ親に甘えたい盛りの子に
・ユーモアのあるファンタジー絵本を楽しむ時期にもおすすめです
かえるとカレーライス
作:長 新太
出版社:福音館書店
発行日:1996年1月25日
おすすめ年齢:2歳から4歳向き
・面白いものが大好き!ユーモアのある物語絵本を好む子に
・カレーライスが大好きで、いつもお腹いっぱい食べる子に
てぶくろ
ウクライナ民話
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳:うちだ りさこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
2歳の劇あそびの題材としてチャレンジするのもおすすめです。
・動物が沢山登場する絵本を喜ぶ子に
・ファンタジーな物語を楽しむ子に
・冬の寒い日の読み聞かせにおすすめです
またもりへ
文・絵:マリー・ホール・エッツ
訳:まさき るりこ
出版社:福音館書店
発行日:1969年3月1日
おすすめ年齢:
読んであげるなら2歳から
自分で読むなら6歳向き
・動物が沢山出てくる絵本を好む子に
・前作「もりのなか」を楽しんだ後に読むのがよりおすすめです
・お父さんの読み聞かせにもおすすめな絵本です!
もりのなか
文・絵:マリー・ホール・エッツ
訳:まさき るりこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら2歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・不思議なことが大好きで、ファンタジー作品を楽しむ子に
・動物がたくさん出てくる絵本を喜ぶ子に
・お父さんの読み聞かせにもおすすめ
ぞうくんのさんぽシリーズ
きょだいな きょだいな
作:長谷川摂子
絵:降矢なな
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・大きなもの、数が多いものなど、ダイナミックな表現を喜ぶ子に
・絵本の絵をじっくりと見ることを楽しむ子に
・オノマトペ(擬音語等)を好み、聞いたり口にしたりすることを楽しんでいる子に
ぐりとぐら
作:なかがわりえこ
絵:おおむらゆりこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・定番の絵本を読んであげたいときに
・お料理の登場する絵本を好む子に
・動物の出てくる絵本を喜ぶ子に
せんたくかあちゃん
作・絵:さとう わきこ
出版社:福音館書店
発行日:1982年8月31日
おすすめ年齢:読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・洗濯などの家事やお手伝いに興味を持っている子に
・絵本の絵をじっくりと見ることが好きな子に
・ドキドキワクワクの展開の物語が好きな子に
つきのぼうや
作・絵:イブ・スパング・オルセン
訳:やまのうちきよこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・ファンタジーの物語を楽しむ子に
・自分の身の回りだけでなく、もっと広い世界に興味を持ち始めた子に
・寝かしつけの時間の読み聞かせにもおすすめです
ふしぎなナイフ
作:中村牧江/林 健造
絵:福田隆義
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・ことば遊びを楽しんだり、もっとことばの楽しさを知ってもらいたい子に
・不思議な世界観の絵本を好む子に
まほうのえのぐ
作:林明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・お絵描きが大好きな子に!
・生き物が沢山登場する絵本を好む子に
・ファンタジーな物語が好きな子に
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう
文・絵:バージニア・リー・バートン
訳:むらおか はなこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
じぶんで読むなら小学校中級向き
・機関車や電車が大好きな子に
・ボリュームのある長いお話を楽しむ子に
おふろだいすき
作:松岡享子
絵:林明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・お風呂をもっと好きになってもらいたい子に
・水の中の生き物に興味を持っている子に
・ファンタジーな物語を好んでいる子に
こんとあき
作:林明子
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・大切なぬいぐるみを持っている子に
・少し長いお話も楽しめるようになってきた子に
・ハラハラドキドキの物語を好む子に
だいくとおにろく
日本の昔話
再話:松居 直
絵:赤羽末吉
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級むき
・日本の昔話を好む子に
・怖いものをやっつけるお話が好きな子に
・ハラハラドキドキの展開を喜ぶ子に
・お父さんや男性保育士の読み聞かせに
はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー
文と絵:バージニア・リー・バートン
訳:いしい ももこ
出版社:福音館書店
おすすめ年齢:
読んであげるなら4歳から
自分で読むなら小学校初級向き
・はたらく車が大好きな子に
・絵本の絵をじっくり見るのが好きな子に
・少し長い物語も十分に楽しめる子に
・冬の時期の読み聞かせが特におすすめです。